無人島ライフ〜精霊たちと理想の島を開拓します〜

商品が開店してから、数日経った。

私は、ドライアドからもらった果物やノームからもらった鉱石をたくさん持ってお店の扉を開いた。

もう、台風の被害がわからないくらい島は綺麗になった。

「アオさん、いらっしゃいませ」

「この鉱石と果物を売りに来ました」

「どれどれ……。どれも素晴らしいものばかりだ。じゃあ、これくらいのソルで買い取らせてもらう」

ソルというのは、この世界の通貨の単位。

「ありがとうございました」

思ったより、多くのソルがもらえた。

私にはわからないけど、この島には珍しいものが多いみたい。

「ビルドさん。お願いがあります」

それから、島を歩いていたビルドさんの元に行った。

「川に橋と、ノームが作ってくれた崖に階段を作ってほしんですけどいいですか?」

住民や商店が集まって、島の開拓は最終段階。

妖精たちは飛べるからいいと思うけど、私たちは困っている。

「わかった。ちなみに、ソルはどれくらい用意できるんだい?」

「このくらいでどうですか?」

先程、ネイトさんの店で稼いだソルを見せる。

「こんなにあるなら、充分すぎる。わしに、任せろ」

そして数日後には、立派な橋と階段が完成した。

「アオさん。ついにやってきましたよ」

私が島の最終確認をしていると、ドライアドが教えてくれた。

何をとは言わなかったけど、私にはすぐにわかった。オーウェンさんのことだと。

「オーウェンさん。私の島にいらっしゃいませ」

「お邪魔するよ、アオ。さっそく、見させてもらうよ」

オーウェンさんは船から降りて、島の内部に向かっていく。

そして、隅々まで見ている。

緊張と不安が混じり合う。

一生懸命に作ったのに、不合格だったらどうしよう。

「評価を伝える」

一通り島を見終わると、オーウェンさんがそう言った。合格でありますように。

「評価は満点、つまり合格。アオ、よくここまで頑張ったね。任務は達成だよ」

オーウェンさんは優しい笑みで、評価を告げた。

「本当ですか?ありがとうございます」

合格だと聞いて、緊張が解けて体の力が抜けた。

「アオ、拠点に戻って次の任務に備えてね」

オーウェンさんは、そう言って帰省を促す。

合格したということは、島生活は終わりになるんだね。

最初は、こんな何もない島で生活なんて考えられなかった。

でも、みんなと開拓し、立派になって島には愛着が湧いて離れたくない。

「あの、この島を私の新しい拠点にしたら駄目ですか?」

きっと、駄目なんだろう。

でも、何も言わずに帰るより一言だけでも自分の気持ちを伝えてからにしたかった。

「アオは、本当にこの島が気に入ったんだね。いいよ。新しい拠点にして」

◇◇◇

「アオー。新しい任務だよ」

任務達成から、数週間。

ウンディーネが通達を伝えに来た。

それから、私は正式にこの島が拠点となった。

ドライアドにシルフ、ノーム、そして、レオンにアザミ、ビルドさん、ネイトさんとネネさんは嬉しそうな笑み。これからもずっと、みんなと一緒だ。