「アオさん、通達です」
封筒を持った、ドライアドが飛んできた。
きっと、新しい任務だ。こんな大変な時なのに。
「うん。ありがとう」
私は封筒を受け取って、中身を出す。
通達の主は思った通り、オーウェンさん、いつも任務を与えてくれる偉い人だった。
内容は、大まかにこの島を近々評価をしに行くというものだった。
「ドライアド、どうしよう。こんなひどいことになって、評価だなんて……」
今の状態の島を評価しにきたら、絶対不合格に決まっている。
もしそうだったら、この島はどうなってしまうんだろう。
「そういえば、昔、ノームという大地の精霊がいました。出会える保証はできないんですけど、ノームを探しに行きませんか?」
「探しに行くよ」
今の状態を元に戻すには、みんなの力だけでは難しい。
もしノームに会えなかったとしても、今何もしないでいるよりはいいはず。
「ドライアド、行こうか」
みんなに島の修復を頼み、私はドライアドと一緒に歩き出した。
「でも、どこを探せばいいのかな?」
探すといっても、どこにいるのか全く想像がつかない。私、精霊に詳しいわけでもないのに。
「とにかく、島の全体を見てみましょう。細かなところも見逃さないでくださいね」
「いないね」
「そうですね」
そんな在り来りな会話をしながら、歩き進めていく。
正直、ノームの存在を信じられなくなり始めている。
もし仮に存在していたとしても、台風の影響で近くにはいないのではないのかと。
「あっ」
「どうしました?アオさん」
「気のせいかもしれないけど、近くで物音が聞こえたの」
日が沈み、夜に近づいてきた頃。
一日中島を歩き回り、足が痛い。
そんな時、草木の間を人が通るような、カサッという音が聞こえた。
風で揺れたのとは、違うように思える。
「いたっ」
足元で小さな声が聞こえた。
見下ろすと、精霊たちと同じような見た目で茶色い女の子がいた。
「もしかして、あなたは……」
ノームでは、ないのだろうか。
でも、そんな偶然あるかな。
「あたしは、ノーム。なによ、人間。そして、あなたはドライアドよね?」
ノームは、無邪気なウンディーネや大人びたドライアドやシルフと違って、お嬢様気質のような話し方をする。
「ノーム、お久しぶりです。お元気でしたか」
「えっ、二人とも知り合いだったんだ」
私はずっと、二人は初対面だと思ってた。
でも、不老不死の精霊なら、割と普通な話かもしれない。
「そうよ、ドライアド。それで、あなたたちは何をしているのよ」
ノームに言われなければ、大事なことを忘れるところだった。
「ノーム、お願いがあります。この荒れ果てた大地を修復してほしいのです。もちろん、私たちもご協力します」
私の代わりに、ドライアドが用件を伝えてくれた。
「わかったわよ。あたしに任せなさい」
◇◇◇
「みんなに、役割を与えるね」
それから、みんなと合流した。
「まず、ドライアドとノーム、ウンディーネは自然の修復をお願いね。レオンは素材集めと魔法陣の作業台で道具作り、アザミは食料調達と魔法陣の鍋で素材の調理してもらえるかな。シルフは私についてきて」
みんなは、大きく頷いた。
「じゃあ、島の修復スタート。みんな、頑張ろうね」
「アオさん、私はどうすればいいのですか?」
私に、ついてきてくれたシルフが訊ねる。
「私は、離島に商業人や移住者を勧誘しに行こうと考えている。この島を賑やかにしないと不合格になっちゃうからね」
「それでは、アオさん。行きますよ」
シルフと手を繋ぐと、上昇気流が吹き、私の体をふわりと持ち上げた。
◇◇◇
「あの、すみません。少しお話いいでしょうか」
島に着くと、端のほうで店を開いていた猫のような三角の耳の男の獣人に話しかけた。
お客さんは誰もいない。
「いらっしゃいませ。何をご入用でしょうか?」
獣人は私をお客さんと勘違いしているみたい。
「私は買い物に来たんじゃないんです」
自分は離島で暮らしている旅人ということ。
でも、その島には店がないため、あなたに店を開いてほしいことを伝えた。
「構わないけど、その島には何か特別なものはない?」
「こちらなど、いかがですか?」
私は、ノームにもらった珍しい鉱石を取り出す。
「これは、すごいな。わかった。そんな珍しい物がある島なら行ってみたい」
「ありがとうございます。あと、ここの島に移住を考えてる人なんていないですよね?」
普通の住民とした、移住者も望んでいるため一応情報収集だ。
「そういえば、僕の姉貴が移住を考えてるなんてこの前言っていたような……。話してみる」
◇◇◇
「ネイトさん、ネネさん。私の島にいらっしゃいませ。お店と家の建物の準備は完了してます」
商業人のネイトさんと、そのお姉さんのネネさんがやってきた。
その後、すぐにビルドさんに頼んでお店と家を建築してもらったのだ。
「準備が早くて助かる。まだ商品が万全ではないから、この島の何かあれば売りに来てくれ」
ネイトさんは、それだけ言って店の方に向かっていった。
封筒を持った、ドライアドが飛んできた。
きっと、新しい任務だ。こんな大変な時なのに。
「うん。ありがとう」
私は封筒を受け取って、中身を出す。
通達の主は思った通り、オーウェンさん、いつも任務を与えてくれる偉い人だった。
内容は、大まかにこの島を近々評価をしに行くというものだった。
「ドライアド、どうしよう。こんなひどいことになって、評価だなんて……」
今の状態の島を評価しにきたら、絶対不合格に決まっている。
もしそうだったら、この島はどうなってしまうんだろう。
「そういえば、昔、ノームという大地の精霊がいました。出会える保証はできないんですけど、ノームを探しに行きませんか?」
「探しに行くよ」
今の状態を元に戻すには、みんなの力だけでは難しい。
もしノームに会えなかったとしても、今何もしないでいるよりはいいはず。
「ドライアド、行こうか」
みんなに島の修復を頼み、私はドライアドと一緒に歩き出した。
「でも、どこを探せばいいのかな?」
探すといっても、どこにいるのか全く想像がつかない。私、精霊に詳しいわけでもないのに。
「とにかく、島の全体を見てみましょう。細かなところも見逃さないでくださいね」
「いないね」
「そうですね」
そんな在り来りな会話をしながら、歩き進めていく。
正直、ノームの存在を信じられなくなり始めている。
もし仮に存在していたとしても、台風の影響で近くにはいないのではないのかと。
「あっ」
「どうしました?アオさん」
「気のせいかもしれないけど、近くで物音が聞こえたの」
日が沈み、夜に近づいてきた頃。
一日中島を歩き回り、足が痛い。
そんな時、草木の間を人が通るような、カサッという音が聞こえた。
風で揺れたのとは、違うように思える。
「いたっ」
足元で小さな声が聞こえた。
見下ろすと、精霊たちと同じような見た目で茶色い女の子がいた。
「もしかして、あなたは……」
ノームでは、ないのだろうか。
でも、そんな偶然あるかな。
「あたしは、ノーム。なによ、人間。そして、あなたはドライアドよね?」
ノームは、無邪気なウンディーネや大人びたドライアドやシルフと違って、お嬢様気質のような話し方をする。
「ノーム、お久しぶりです。お元気でしたか」
「えっ、二人とも知り合いだったんだ」
私はずっと、二人は初対面だと思ってた。
でも、不老不死の精霊なら、割と普通な話かもしれない。
「そうよ、ドライアド。それで、あなたたちは何をしているのよ」
ノームに言われなければ、大事なことを忘れるところだった。
「ノーム、お願いがあります。この荒れ果てた大地を修復してほしいのです。もちろん、私たちもご協力します」
私の代わりに、ドライアドが用件を伝えてくれた。
「わかったわよ。あたしに任せなさい」
◇◇◇
「みんなに、役割を与えるね」
それから、みんなと合流した。
「まず、ドライアドとノーム、ウンディーネは自然の修復をお願いね。レオンは素材集めと魔法陣の作業台で道具作り、アザミは食料調達と魔法陣の鍋で素材の調理してもらえるかな。シルフは私についてきて」
みんなは、大きく頷いた。
「じゃあ、島の修復スタート。みんな、頑張ろうね」
「アオさん、私はどうすればいいのですか?」
私に、ついてきてくれたシルフが訊ねる。
「私は、離島に商業人や移住者を勧誘しに行こうと考えている。この島を賑やかにしないと不合格になっちゃうからね」
「それでは、アオさん。行きますよ」
シルフと手を繋ぐと、上昇気流が吹き、私の体をふわりと持ち上げた。
◇◇◇
「あの、すみません。少しお話いいでしょうか」
島に着くと、端のほうで店を開いていた猫のような三角の耳の男の獣人に話しかけた。
お客さんは誰もいない。
「いらっしゃいませ。何をご入用でしょうか?」
獣人は私をお客さんと勘違いしているみたい。
「私は買い物に来たんじゃないんです」
自分は離島で暮らしている旅人ということ。
でも、その島には店がないため、あなたに店を開いてほしいことを伝えた。
「構わないけど、その島には何か特別なものはない?」
「こちらなど、いかがですか?」
私は、ノームにもらった珍しい鉱石を取り出す。
「これは、すごいな。わかった。そんな珍しい物がある島なら行ってみたい」
「ありがとうございます。あと、ここの島に移住を考えてる人なんていないですよね?」
普通の住民とした、移住者も望んでいるため一応情報収集だ。
「そういえば、僕の姉貴が移住を考えてるなんてこの前言っていたような……。話してみる」
◇◇◇
「ネイトさん、ネネさん。私の島にいらっしゃいませ。お店と家の建物の準備は完了してます」
商業人のネイトさんと、そのお姉さんのネネさんがやってきた。
その後、すぐにビルドさんに頼んでお店と家を建築してもらったのだ。
「準備が早くて助かる。まだ商品が万全ではないから、この島の何かあれば売りに来てくれ」
ネイトさんは、それだけ言って店の方に向かっていった。

