無人島ライフ〜精霊たちと理想の島を開拓します〜

「今日は、道具と家具を作るよ。レオンとアザミには、木材と木の枝を集めてきてほしいの。ドライアドとシルフもよろしくね」

二人がやって来てから、数日。

住民が増えてくると、今までみたいな生活では食料が少し不足したりする。

「ウンディーネは、私と海岸に行くよ」

四人は島の中心部、私とウンディーネは海岸に向かった。

ちなみに、ビルドは出張中で島にはいない。

「アオ、海岸では何をするの?」

「釣りや潮干狩りの下見かな。あとは、この間ドライアドにもらった、ヤシの木の苗植えだよ」

みんなが集めてくれた素材で、釣り竿やスコップを作ろうと考えている。

「ウンディーネ、等間隔で苗植えてもらっていい?私はこっち側から植えていくから、そっちからお願い」

「はーい」

◇◇◇

「みんな、素材集めお疲れ様。これから、その素材で道具作っていくね」

私は、切り株のような形の卓上に魔法陣が描かれている作業台を出した。

その上に、木の枝を置く。

すると、木の枝はまばゆい光に包まれ、トントン、カンカンというリズミカルな音が聞こえてくる。

そして、キラッと機械のような音が鳴ったと思えば、そこには、釣り竿とスコップが完成している。

「わあ」

みんなは目を輝かせ、パチパチと拍手をした。

私も、魔法陣の作業台や魔法の鍋を初めて見た時には、同じような反応をしたことを覚えている。

 

◇◇◇

「大変よ。大きな嵐が近づいてきています」

私のマイホームに、すごく慌てたシルフがやってきた。

外を見ると、ザァーと強い雨が降ってきて、ビューと強い風も吹いている。

木々が、激しく揺れている。

「シルフ、教えてくれてありがとう。みんなにも伝えに行こう」

「みんな、危ないからマイホームに入って」

ドライアドとウンディーネは飛ばされそうになっている。

「こんなの、俺の力は負けない」

「馬鹿なことを言うんじゃないの。あなたが飛ばされたらどうするのよ」

倒れそうな木を押さえているレオンに、アザミが叱る。

「二人とも、危ないからこっちに来て!早くマイホームに避難して!」

私は嵐に負けないように、大声で叫びながら二人の元に駆け出した。

◇◇◇

「ひどいことになっちゃった。どうしよう」

翌日。嵐が過ぎ、マイホームから出ると恐ろしい光景が目に飛び込んできた。

木はなぎ倒され、畑は荒れている。