……午前の授業を終え、控室に戻ると。
卓上には軽食が用意されていた。サンドイッチに果物、温かなポタージュ、焼き立てのパン。
「お疲れ様」
ソファに腰かけ、足を組んで微笑むエドの姿があった。
「なっ……なんでいるんだよ!!?」
「我が婚約者と食事を共にするのは、おかしいことかな?」
そういえば昨日、彼は囁いていた。
『……リエル。近いうちにまた会いに行くから』
結局、会いに来られる前に、私の方が王宮に呼び出されたんだけど……。
つまり、最初から知ってたな!?お妃教育が王宮で行われるって!
「君たちもご苦労だったね。呼ぶまで下がっていてくれるかな」
もう……なんで侍女下がらせるんだよ……下心見え見えかよ。
ぐったり椅子に沈み込み、スープをひと口。
胃にじんわり染み渡り、思わず声が漏れる。
「……生き返る……」
「パンも食べられるかな」
一口大に裂いたパンを、当然のように口元へ運ばれる。
ああ、これがマティルダが言っていたパンの裂き方か。……なるほど、全然わからん。
味は同じだろ!そのまま齧ったって絶対美味しいって!
スープを飲み、差し出される食事を受け入れるうちに、次第にお腹がいっぱいに。
「ふぅっ」と息を吐いて、ソファの背もたれに体を預ける。
「リエル……」
名前を呼ばれると同時に、エドの手が私の頭に添えられ、優しく膝の上に導かれた。
びっくりした……てっきりキスされると思ったのに……!
「すまないね。君が拘束されるような時間を嫌うのはわかっているのに……」
「いいって。キツイけど、私なりに頑張ってみるから」
……そういえば、エド全然食べてないな。
私の心配だけでここに来たのか。
優しく撫でる手の温もりに、張り詰めていた気持ちがほどけていく。
「目を瞑っていてもよいよ。時間になったら起こすから」
「……うん」
まぶたがゆっくり落ちていく。
その時、唇にふわりと何かが触れた気がしたけれど……。
……心配してくれた気持ちに免じて、今日は大目に見てやる。
卓上には軽食が用意されていた。サンドイッチに果物、温かなポタージュ、焼き立てのパン。
「お疲れ様」
ソファに腰かけ、足を組んで微笑むエドの姿があった。
「なっ……なんでいるんだよ!!?」
「我が婚約者と食事を共にするのは、おかしいことかな?」
そういえば昨日、彼は囁いていた。
『……リエル。近いうちにまた会いに行くから』
結局、会いに来られる前に、私の方が王宮に呼び出されたんだけど……。
つまり、最初から知ってたな!?お妃教育が王宮で行われるって!
「君たちもご苦労だったね。呼ぶまで下がっていてくれるかな」
もう……なんで侍女下がらせるんだよ……下心見え見えかよ。
ぐったり椅子に沈み込み、スープをひと口。
胃にじんわり染み渡り、思わず声が漏れる。
「……生き返る……」
「パンも食べられるかな」
一口大に裂いたパンを、当然のように口元へ運ばれる。
ああ、これがマティルダが言っていたパンの裂き方か。……なるほど、全然わからん。
味は同じだろ!そのまま齧ったって絶対美味しいって!
スープを飲み、差し出される食事を受け入れるうちに、次第にお腹がいっぱいに。
「ふぅっ」と息を吐いて、ソファの背もたれに体を預ける。
「リエル……」
名前を呼ばれると同時に、エドの手が私の頭に添えられ、優しく膝の上に導かれた。
びっくりした……てっきりキスされると思ったのに……!
「すまないね。君が拘束されるような時間を嫌うのはわかっているのに……」
「いいって。キツイけど、私なりに頑張ってみるから」
……そういえば、エド全然食べてないな。
私の心配だけでここに来たのか。
優しく撫でる手の温もりに、張り詰めていた気持ちがほどけていく。
「目を瞑っていてもよいよ。時間になったら起こすから」
「……うん」
まぶたがゆっくり落ちていく。
その時、唇にふわりと何かが触れた気がしたけれど……。
……心配してくれた気持ちに免じて、今日は大目に見てやる。



