君に恋していたあのとき、私は間違いなくヒロインだった。
キラキラした繊細なガラス細工のような。ヒロインみたいな恋だった。ショーケースに入れて飾っておけば、一生そのままなのだと思っていた。
幼少期。幼稚園児同士の「大人になったら結婚する」なんてかわいい約束。幸せな夢物語を信じ続けたのは私だけ。想うだけでは、最後に笑うヒロインにも、泣くヒロインにもなれないなんて、知らなかった。
君に一目惚れ。今考えたら、なんでなのかも分からない。神様の気まぐれ、運命の糸に引かれたみたい。色んな男の子が「一緒に遊ぼう」と言ってくれたのに。その手を取らず、私はあまり話さない君を好きになった。幼稚園児の頃からの好きは、小学生になっても隠すことはなかった。中学生になり、多感な時期には、友達にだけ言っていた。こっそり書いた、交換日記の「好きな人」。丸字で書いた君の名前と小さなハート。昔から知る友人は「まだ好きなの?」とあきれていた。高校生。何かが起きて、君と恋人になれると思っていた。
大学生になり、君は私の世界の舞台袖に消えていった。成人式には、君がいたかさえ、知らない。大人になった今、私は君への想いをもう一度手に取り、この物語を生み出す。
キラキラした繊細なガラス細工のような。ヒロインみたいな恋だった。ショーケースに入れて飾っておけば、一生そのままなのだと思っていた。
幼少期。幼稚園児同士の「大人になったら結婚する」なんてかわいい約束。幸せな夢物語を信じ続けたのは私だけ。想うだけでは、最後に笑うヒロインにも、泣くヒロインにもなれないなんて、知らなかった。
君に一目惚れ。今考えたら、なんでなのかも分からない。神様の気まぐれ、運命の糸に引かれたみたい。色んな男の子が「一緒に遊ぼう」と言ってくれたのに。その手を取らず、私はあまり話さない君を好きになった。幼稚園児の頃からの好きは、小学生になっても隠すことはなかった。中学生になり、多感な時期には、友達にだけ言っていた。こっそり書いた、交換日記の「好きな人」。丸字で書いた君の名前と小さなハート。昔から知る友人は「まだ好きなの?」とあきれていた。高校生。何かが起きて、君と恋人になれると思っていた。
大学生になり、君は私の世界の舞台袖に消えていった。成人式には、君がいたかさえ、知らない。大人になった今、私は君への想いをもう一度手に取り、この物語を生み出す。



