明けない夜も、君のそばにいる。

「ここは、どこ……?」
 目を覚ますと、真っ白な世界だった。
 光が差し込むほうへ、歩いていく。
菜花(さな)……!」
遥流(はる)さま……」
 二人で一緒に、光の先に進む。
 そこには……。
「母上……」
「久しぶり、菜花(さな)
 私の母、御乃木(おんのき) 雪碧(ゆあ)
菜花(さな)さん!王太子さま!」
 大切な友人、杏野(あんの) 月璃(るり)
菜花(さな)さま!」
 私を幼いころから知る使用人、赤星(あかほし) 梨恋(りこ)
「やっほー!菜花(さな)さまー!」
 幼いころからの話し相手、神喰(かみじき) 成律(なつ)
「……遥流(はる)
「母上……」
 遥流(はる)さまの母、芽坂(めざか) 仁菜(にな)
 ……天国で、私たちは再会した。
「……会いたかったわ、菜花(さな)
「母上……」
 好きではなかったはずだった。
 でも、実の家族というものは、温かい。
 抱きしめられただけで、なぜだか涙が出てくる。
「お久しぶりです、母上……。ごめんなさい、こんなに早く……。親不孝者で……」
「良いのよ、菜花(さな)。……私は、菜花(さな)が愛した人と一緒に最期を迎えられたことを、……おかしいかもしれないけれど、喜んでいるの。……私は、あの方を置いて、逝ってしまったから、それだけが心残りだった……。でも、もうあの方は立ち直っている。……あなたに会えて良かったわ。愛してる」
 ……きっと、天国でも幸せに暮らせるよね?
 『……姉上は、そちらで幸せですか?』
 芹惺(せい)の声がする。
 気のせいだろうか。
 それでも構わない。
 私は……。
「……幸せだよ」