明けない夜も、君のそばにいる。

海衣(かい)さん。話を聞いて……」
「うるせぇよ。なんでお前なんかに命令されなくちゃならないんだよ!本当なら、俺が王になれたはずなのに!お前がいなければ、俺は王になれたのに!」
 海衣(かい)さんは、どんどん反抗的になっていた。
 罪のない使用人に当たったり、農民たちの畑をめちゃくちゃにしたり。
 ……遥流(はる)さまが王の座についてからだった。


 海衣(かい)さんのこの悪行が、黒宮の運命を変えることになるとは、誰も思っていなかった。
 いや、もしかしたら、遥流(はる)さまは……?