明けない夜も、君のそばにいる。

「見てー、お母さん。綺麗なお花〜」
「そうねー。……あれ?でも、この花って、今の季節の花じゃないんじゃ……」
 封印が、解けてきている。
 さっき、これから花壇に咲くであろう花を想像して見つめていたら、突然花が咲いた。
「そうなの?でも、咲いてるよ?」
「不思議なこともあるのねー」
 このままだと、私、黒宮にいられなくなるかも。
 力が強くなれば強くなるほど、白神では皇帝の立場が危うくなる。
 なら、黒宮では?
 国王の立場が……遥流(はる)さまの立場が危うくなる……?
 もし、そうなったら……。
菜花(さな)!」
遥流(はる)さま……」
 いや、考えないでおこう。
 なんとかなるだろう。
 もう大きくなったんだ。
 きっと、力も制御できるはず。