明けない夜も、君のそばにいる。

三日後……。

「……国王の座を、王太子に……遥流(はる)に渡す」
「お、王さま!」
 ――黒宮の国王が危篤状態に陥った。
 その知らせを受けた遥流(はる)さまは、すぐに王の間に向かった。
遥流(はる)……。黒宮のことは、頼むぞ」
「……はい、父上」
 黒宮の国王は、遥流(はる)さまになった。
 その後、海衣(かい)さんらからの嫌がらせは減った。
 さすがに、国王に手は出せないんだろう。
 白神からも、お祝いの手紙が届いた。
 私は、正妃になった。
 海衣(かい)さまの新しい妃には、杏野(あんの) 楓実(ふみ)が選ばれた。
 月璃(るり)さんのお姉さんだ。
 ただ、結婚式以外で話してはいないらしい。
 理由なんて知らないけれど。
菜花(さな)さま。白神よりお手紙です」
「ありがとう、梨恋(りこ)。そのテーブルに置いておいて」
「はい」
 白神から、芹惺(せい)澪音(みと)からの手紙がくることも増えた。
 正直、嬉しい。
 しかも、結明(ゆめ)さんが妊娠したらしい。
 おめでたい。
 幸せになれて良かったね、結明(ゆめ)さん……。