明けない夜も、君のそばにいる。

「……はっ」
 夢、か……。
「…………大丈夫、か?」
 びっくりして、横を見る。
 すると、そこには……!
遥流(はる)、さま……」
「……すまない。部屋の前を通りかかった時、苦しそうな声がしていて……」
 申し訳なさそうな、心配そうな顔をしている。
「…………大丈夫、か?」
「え、あ、……は、はい。すみません」
 気まずい沈黙。
「……俺なんかの妃にさせてしまって、すまないな」
「え?」
「じゃあ、部屋に戻る」
 遥流(はる)さまは、一度も振り返らずに部屋を出て行ってしまった。
 優しい方なんだな、と思った。

 翌日、私たちの関係は、大きく変わった。
 "他人"だった私たちは、きっと、"夫婦"になれた。