「ヤバい、ソースないんだった! とんかつなんだよなぁ、今日の夕飯。どうしよっかな……」
夕飯の支度が始まったと思ったら、母さんの大きな独り言がリビングでくつろいでいた俺の耳に届く。
暇を持て余していた俺がここで聞こえない振りをするわけにはいかない。
「あー、買ってこよっか?」
俺が返事をすると、キッチンに立つ母さんが驚いて振り返った。
「それはすごく助かるけど、もう暗くなってきたよ。大丈夫?」
そう言って窓の外へ目をやるので同じように確認すると、確かに夕日が落ちてそろそろ夜がやってこようとしているところだった。だとしても、もう高校生の息子に向かって言う言葉ではない。でも我が家は普通の高校生男子ではないのでその心配も仕方のないことだった。
そう。仕方ないのだ、俺は頭がおかしいから。子どもの頃からこんな俺に付き合わされてる母さんは、暗い場所を俺が好まないことを、その俺がどうなるのかを、嫌なほど理解している。
けれどそんな俺だってもう高校生だ。遅い時間に買い物に出るくらいできるし、できるようになるべきだ。
「大丈夫だよ。コンビニなら近いからダッシュで行ってくる」
「本当? 代わりにとんかつ揚げて待っててくれてもいいんだよ?」
「そっちの方がハードル高いわ」
そして玄関で靴を履き替えると、「行ってきます」と声をかけて家を出た。
確かに夕日が沈んだ空にはもう星が見え始めていて、うっすらと夜の空気を頬に感じる。
「……さっさと行こ」
大丈夫。このまま空の星を眺めながら歩いていこう。星は綺麗だから好きだ。今夜は月もよく見えているし、それを頼りに歩いていこう。
……大丈夫。怖いことを考えなければいいだけだ。
逃げるように、俺は足を進めていく。……逃げるように、じゃないか。俺はいつも何かから逃げている。臆病者なのだ。極度の怖がり。目に見えてないはずのものが見えてしまうくらいに。
「ありがとうございましたー」
無事に徒歩約十分ほどのコンビニに到着し、ソースを買って外に出ると、さっきよりも夜が濃くなっていた。入店時からのこの短時間ですっかり時間帯が切り替わったのだ。
夜への移り変わりってなんでこんなに早いんだろう。
季節関係なく夜は夜としての雰囲気を持ち、世界を様変わりさせる力を持っていると思う。夜を避けたい俺みたいな人間にはそれが結構特別なものとして心に刺さる。
どう違うのか、どういうものなのかを説明しろって言われても難しいんだけど……なんだろう。ただの暗闇とも違うんだよなぁ。
暗いから怖い、だけじゃない何かがあるのだ。だって暗さが怖いなら街灯の下は怖くない、ということになるはずなのに、実際には街灯がある場所だって怖いし、あるからこそ怖く感じることもある。
見上げた先、帰り道を照らす為に佇む古い街灯の明かりが、チカ、チカ、とついたり消えたりを繰り返していた。もう中の蛍光灯が古くなっているのだろう。そうそう、こういうの、と思う。こういうのがまた夜の雰囲気を深めるのだ。けれど近い未来に蛍光灯は製造中止になるので、この街灯も取り替えられる頃にはLEDになるはずだ。
もし全てがLEDの新しい光に変わったら雰囲気も変わって怖くなくなる? ……そんなわけない。だってこれのおかげで明るいけれど、これのせいで見えなくて良いものも見えてしまうし、生まれる影も濃くなるのだから。
夜の星が見え辛い。月の光が薄く感じる。街灯だけじゃない、人工的な街の光がそうさせるのだ。真っ暗な世界を無理矢理照らす不自然な光は、人間の生活感、存在感が自然と現れ、匂いが混ざる。居ないのに居る。見えないのに見える。見えない怖さと、見えてしまう怖さの二つが生まれる。それが夜。きっと夜の怖さの正体。
だから夜が嫌いだ。こういう街灯に照らされた暗い道が嫌いだ。勝手にいろんなピースが合わさって、想像してしまうから。
とは言え、家まではたったの十分。もうさっさと行ってしまおうと自分に言い聞かせ、足早に帰り道を抜けて行った。
母さんが揚げたてのとんかつと待ってるぞと、意識を街灯から切り替えて前へ向き直したその時、ふとその看板が目に入る。
“不審者注意”
……こんな看板あったっけ?
来る時と逆方向を向くように電信柱に設置されていたから気づかなかったのだ。それに、結構新しい。てことは最近取り付けられた? 最近ここで何かがあったってこと? 嫌だなぁ、いつも使ってる道なのに。
なんて思いついた途端、すれ違う人に今までと違う感覚を抱くようになってしまった。さっきまで何も思わなかったのに、もしかしたら、なんて。
夜なのにサングラスをかけてる人なんて普通に居るのに、昼には当たり前のマスクをしている人にすら怖く感じてしまったりして。とりあえず見えないように俯き加減で歩くことにしたけれど、人の気配を敏感に感じ取ってしまう自分にはそれでもキツかった。
目線を下げてなるべく顔を見ないように……ぼんやりと存在を受け取るだけにして……
心の中で言い聞かせながら、無事に隣を人が通り過ぎるのにほっと息をつく。そして次も、またその次も同じようにかわしていき……あれ?
なんか、多くない?
そんなに人通るか? コンビニからもう離れたのに。気にしすぎて多く感じてるだけ? でも——
「!」
——今の人、本当に初めてすれ違った?
振り返るともうそこに人は居なくて、実際に存在したのかの確認もできなかった。横道に入っただけかもしれない。ていうかそうだと思う。でもなんか、もしかしてと、本当は居ないはずだったんじゃないか、なんて、頭の隅で小さな警戒音が鳴る。
気をつけろ。また通るかも。
心臓が縮んだような心地のまま前へ向き直り、一歩、一歩とまた踏み出す。街灯が行く先をチカチカと照らしている。等間隔に、導くように。
……あれ?
先の街灯の下に、女の人が俯いてしゃがみ込んでいる。
ハッと頭に浮かんだのは不審者注意の看板。どんな事件があったのかわからないけど、大体こういうのって女性が被害にあっているイメージがあった。ストーカーとか、痴漢とか。
もしかして、そういうこと……?
こんなところで女の人が一人しゃがみ込んでいるなんて、もしかしたら何かが起こったのかもしれない。酔い潰れるような時間帯でもないし、さっきから変な人が通りがかってる気がするし。不審者による被害にあったのかも!
だとしたら大変だ!と、慌ててその人の元に駆け寄ると、
「大丈夫ですか?」
迷うことなく、俺は声をかけていた。
——が、
「……あ、」
失敗、した。
様子を窺えるように屈んでいたので、近い距離でその女性と目が合った。その瞬間、わかる。違うのだと。
俺が声をかけた途端、女性はカッと目を見開くと、瞳孔が大きく開いた眼球をぐるりと動かして俺を見る。そして、
「キャーーッ!」
ガラスを引っ掻くような金切り声で盛大な叫び声をあげた。あまりの音量に思わず耳を塞ぐと、俺のその両手を女が思い切り掴んで、ぐいっとこちらに身を乗り出してくる。それはもう相手の息が自分にかかる距離感で、恐怖に俺は身を固めて浅い息を繰り返した。心臓の音が耳元でバクバクと聞こえている。
「見つけたぞ……お前だな。確かにお前だ」
舐め回すように俺を見る目に光がない。声に色がない。こんなに近いのに、温度がない。やつれて窪んだ瞼。乱れた髪型に、崩れたメイク。胸の奥から引きずり出してきたような、恨みのこもった言葉。
「絶対に許さない……お前だけは、絶対に」
あぁ……この人は、ここで酷い目に遭わされたんだ。あの看板に書かれた不審者に。
——いやそれとも、もしかしてこの人がその看板の人?
「許さない、許さない、お前だけ幸せになるなんて。私だけここに置き去りなんて」
ずしりと重い何かが腹の中に言葉と一緒に入り込んでくる。何が起こってるかなんてわからない。わからないけど、とにかくヤバいことだけはわかる。今すぐ逃げないと。なのに体がぴくりとも動かない。完全に怯え切っているんだ。ガタガタと震え出して止まらない。
「お前も同じ目に遭わせてやる!」
女の力の強い両手が瞬きの間に動けなくなっている俺の首に回った、その時だった。
「——見つけた」
背後から、声が聞こえた。
すると、ぐるりと目の前の女の目が俺の後ろをとらえたと思ったら、ハッとその瞳の色を変える。
「探したよ。また会えた」
その言葉に段々と彼女の顔色が変わっていく。艶を取り戻し、肌が色づいていく。
「聞いて欲しいことがあるんだけど、居なくなっちゃったから。こんな所に居たんだね」
その瞬間、彼女の瞳から涙がこぼれ落ちた。そしてスッと俺の首を締める両手から力が抜けていき、そのまま空気に溶け込むように彼女は消えていったのだ。
気づけば残されたのは理解のできていない俺だけで、そんな俺を、ジリジリと街灯が真上から照らし出していた。
「き……消えた?」
なんで? 声が聞こえて……そう、声!
勢いよく振り返る。だって俺の真後ろからその声は聞こえていたから。もう一人居るのだ。それはまだ俺の白昼夢が続いているということ。さっきの女と関係のある男が居る——はずなのに。
「……え?」
そこに居たのは、見覚えのある制服姿の男。
「お前、さっきの……なんでここに?」
下校時に見た俺の幻覚、横断歩道を渡った男で確かに間違いなかった。
え……え? どういうことなんだ?
「今のは街灯と看板を見て怖くなった俺が見た白昼夢だとして、でもこいつは? こいつはこれっぽっちも頭になかったしこんな展開思い浮かびもしなかった、あ、誰かに酷い目に遭わされたってよぎったからもう一人手っ取り早く知ってる奴が勝手に現れたのか? それであの女が満足して消えた? え、なんで? なんで満足したんだ? 満足させたのは間違いなくこいつなわけだけど、俺がその原理を理解できてない、」
「何ぶつぶつ言ってんの?」
「!」
話しかけてきた!!
何が起こってるのかもわからないまま底なし沼に沈んでいくような気分になって、咄嗟に逃げるように身を引くと、すかさず男が俺の腕を掴んできた。
その二つの目が、ジッと俺を見る。
「! や、やめろ、離せ!」
「嫌だよ、逃げないで。せっかく見つかったんだから」
「見つかったって、それはさっきの女で俺は関係ない!」
「? 僕は君を探してたんだけど」
「知らねぇよそんな展開、意味がわからない! なんで? 何なんだよ……っ」
やけにしつこいし訳のわからない幻覚だ。今まで起こってきた怖いことは全て理屈が通っていたし、一応、想像が現実になったんだって頭の中で理解ができる範囲内だった。テンプレートの恐怖体験というか、よくある想像しやすい怖い話の一つみたいな。でも、こいつの存在は違う。
長い。しつこい。理解できない。理由がわからない。
それってつまり、俺の頭が更におかしくなってるってこと? これからは今まで以上にこんなことが続くのか?
——嘘だろ?
「そんなの嫌だ、もう終われ! 覚めろよ! 幻覚なんだろ? 妄想なんだろ?」
「妄想?」
「わかってんだよ、これは俺の白昼夢だ。頭がおかしいんだ、それだけなんだっ、俺の頭はおかしい、おかしいってわかってるから、だから早く覚めてくれよ……!」
一体いつまでこんなことを続けるんだろう。これ以上悪くなるなんて俺はどうなってしまうんだろう!
「もう嫌だっ、早く終われ……!」
「君は僕を覚えてるんだよね?」
ぎゅっと目を閉じて現実に戻ろうとする俺の耳に、はっきりとした声でその問いは入ってきた。目の前の男の、俺にとっては絶望を突きつける声だ。
なんでだよ、全然消える気配がない……でも、ここで負けたらダメだ。
立ち向かわないと!
「さっき横断歩道で会っただろ! 同じ奴がもう一回出るなんて初めてなんだよ、こんなしつこいのも! 何なんだよお前は!」
「何なのか知りたくて僕が見えた君を探したんだよ。君には僕が見えてるんだよね?」
「じゃなきゃこんなとになってねーよ!」
「そうだよね。つまり君は幽霊が見える特別な人間ってことだよね」
「そうだよ、俺は幽霊が見える特別な人間……え?」
今、なんて?
「ゆう、れい?」
幽霊って、なんだ?
突然飛び出してきた単語にパニックになった頭は一瞬処理が追いつかなくなったけれど、すぐにまた回り始める。
幽霊って、死んだ人がなるあれだよな。お寺とかで供養されたり、成仏したりするあの……え、幽霊?
「お前、幽霊なの?」
思わず口にしていた質問に、男はうんと頷いた。
「死んだ自覚がある。でも記憶がない」
「記憶?」
「そう。生きてる時の記憶。死ぬ前後も。というか、何も覚えてない」
「何も……」
「だから成仏できないんだと思う。さっきの人みたいに」
さっきの人と言われて、ハッと今起こった出来ごとが頭の中に蘇った。そうだった、あの女の人、あんなに怖い風貌になって怒ってたのに、最後には綺麗になって消えていったんだ。
「じゃあさっきのあの人も幽霊で、お前に成仏させてもらったってこと?」
「多分。勝手に向こうが勘違いしただけだけど」
「勘違い?」
「だって僕は君に向かって言ってたし。全部君に話してたのに、勝手に自分に言われてるって受け取って成仏したんだよ」
「え、そんなことある?」
さすがにないだろうと思ったけれど、男は無表情のまま首を振る。
「僕はあんな人知らないし、君だってあの人に首を絞められるようなことしたわけじゃないだろ?」
「そりゃそうだよ! 何もしてないのにいつも突然始まって……え、じゃあなんだ? お前のことも俺のことも向こうが勝手に間違えて、その都合に付き合わされてただけってこと?」
「そう。幽霊って自分勝手だからね。記憶も朧げで、消化しきれない感情だけを頼りにここに居るって感じなんだよ。だから見つけてくれる人とか付き合ってくれる人を見つけると張り切っちゃうんだね」
「張り切っちゃうって……」
でも、確かにこいつの言うことを前提に起こった出来ごとを整理すると辻褄が合う気がする。
横断歩道の女の子は手を繋いで渡れなかった自分をやり直そうとしていたし、今の女の人は自分が苦しんだ気持ちと本当は受け入れてもらいたかった気持ちの両方を消化したがっているように見えた。
それを理解して同情するようなうってつけの人間として俺が現れちゃった、ということ?
今日だけじゃない。今日までに起こった、今までの全部も?
「じゃあ全部俺の妄想が現実になってたわけじゃないってこと?」
「妄想って現実になるの?」
「え……いや、現実っていうか、幻覚として見える、こう、白昼夢が見えるような精神疾患を患ってるっていうか……」
「患ってるの?」
「…………」
そう真正面から訊ねられると、本当だ、と受け入れられた。
「患ってない」
過度なストレスが無意識にかかってるのでは、とか、発達障害の気があるのでは、とか色々言われてきたけれど、俺は至って普通の人間だった。怖がり以外の部分で他人と何かの違いを感じたことはない。
つまり、病いを疑うほどの極度の怖がりがきっかけで引き起こされた白昼夢ではなく、見えてしまうことによって引き起こされた白昼夢のような現実のせいで極度の怖がりになった、ということなら、俺自身はただの普通の人間ってことになる。
そう。頭がおかしくて幻覚を見てるんじゃなくて、実在する幽霊がただ見えてしまうだけの。
俺は今まで、幽霊に振り回されてきただけだったんだ。
「……幽霊ってこっちが自分のこと見えてんのわかるんだ?」
「わかるよ。仕草はもちろん、感情の動きでわかる。感情に敏感なんだ、同情してくれてるとか、興味を示されてるとか」
「それで自分に付き合ってくれそうな人が見つかると張り切っちゃうの?」
「だって自分の感情を発散できるだろ? 曖昧な記憶の中で唯一鮮明に残った、ここに居る目的が達成できる。一人じゃ一生叶わないからね」
「ここに居る目的……じゃあ俺が今まで見てきた怖い幻覚は全部、本物の幽霊が目的を達成するために俺を利用して現実で起こしたことってことなんだな」
「全部を見てきたわけじゃないけど、きっとそうなんじゃない? だって現に君は今、僕とこうして話をしてる」
「……本当に、俺の頭がおかしかったからじゃなかったんだ」
確認するように心に染み入る現実を言葉にして呟くと、男は首を傾げて言った。
「なんで君にだけ幽霊が見えるのか、脳内に原因があるのなら君の頭はおかしいってことになるけど」
「…………」
完全にデリカシーのない言葉である。空気が読めないのかこの男は。ここまでのやり取りでうっかり俺を励ます側の人間なんだと思ってたのに。
「でも、君のどこに理由があるかは別として、そのおかげで僕は君に会えて、僕の存在を理解できた。死んだのはわかってたけど、記憶がないから感情も見当たらなくて、自分で自分がわからなくなってきていたから。君に見えてるなら僕はここに居る、それが信じられるだけで安心できたよ。どうもありがとう」
「……それは、まぁ、うん」
だけど、こんな風に頭のおかしい俺を認めてくれて、感謝されたことなんて初めてだったから。平静を装いつつ、内心ではものすごく男の言葉に心が動いていた。そしてそれは、初めて人に受け入れられると同時に、自分でも自分のことを受け入れられた瞬間でもあった。
“それが信じられるだけで安心できたよ”
“どうもありがとう”
——なので。
「だからそんな君にお願いがあるんだ」
男のその言葉に、耳を傾けていた。
「僕には記憶がない。だから自分がなんで死んだのかわからない。そうなると僕はずっとここで一人彷徨い続けることになる。そうならないように僕の記憶を、なんで死んだのかその理由を、一緒に探して欲しい」
そして真っ直ぐな目で俺に告げるその言葉を、俺は受け入れることにした。俺で力になれるなら。きっと俺にしかできないことだからと、この制服姿の幽霊に付き合う覚悟がついていた。
「わかった、一緒に探してやる。今俺はお前に救われたから、そのお礼も兼ねてな。一緒に探そう」
「! あ、」
「でも! その前に一つやるべきことがある」
「……?」
素直に首を傾げるこいつに、俺は言った。
「俺は木内肇。お前の名前は?」
「……だから、覚えてないんだ」
「でもそれ制服だろ? 内側に名前ないの?」
俺の指摘にハッとして幽霊のそいつは自分の着ているブレザーを捲る。すると胸元に苗字が書かれているのが見つかった。
「……中宮」
「じゃあ中宮。これからよろしくな」
「……うん。木内君」
こうして、この瞬間から、ただの頭のおかしい俺から幽霊が見えるせいで幽霊に付き合わされる俺に代わり、俺の幻覚は幽霊の友達の中宮へと変わる。
それは今までの情けなくて臆病な俺、という固定概念を壊してくれた、大切な友達との出会いだった。



