第92話 保冷バッグから始まる相談
(蠍座君♂x蠍座ちゃん♀)
期末テストの前日、通学路で、雨粒の名残がアスファルトに光っていた。同じ帰り道でも、隣に誰かがいるだけで色が変わる。
『恋人』という言葉がまだむずがゆい頃、一颯は「本気でやろう」と笑い、真夜は「うん」と小さく返す。
今日は買い物を手伝う。机の上の保冷バッグが、二人だけの合図になっていた。
買い物を手伝うを始める前に、真夜が立ち止まった。「ねえ、約束して」。一颯が見返すと、真夜は保冷バッグを両手で持ち、落とさないように胸の前に抱えていた。
「忙しくても、返事はしてほしい」。言い終えると、真夜は目をそらす。一颯は一度だけ深くうなずき、「秘密、守る」と言って保冷バッグを受け取った。
そして作業の手を止めずに「遅れたら、ここで謝る」と続ける。真夜は目を細め、「最後まで付き合う」と笑った。道具の受け渡しが、二人だけのサインになった。
真夜は歩きながら、ふと保冷バッグを見つめた。「これって、ただの道具なのにさ」と言いかけて止まる。一颯が「うん」と待つと、真夜は小さく笑い、「一緒に使うと、思い出になるね」と続けた。
真夜は歩きながら、ふと保冷バッグを見つめた。「これって、ただの道具なのにさ」と言いかけて止まる。一颯が「うん」と待つと、真夜は小さく笑い、「一緒に使うと、思い出になるね」と続けた。
帰り道、一颯は「次は真夜のやりたいことを先に聞く」と言った。真夜は少し考えてから、保冷バッグを軽く振って合図する。「じゃあ、また一緒に使おう」。その一言で、二人の次の約束が、自然に浮かんだ。 真夜は笑ってうなずき、一颯の袖を軽く引いた。
【終】
(蠍座君♂x蠍座ちゃん♀)
期末テストの前日、通学路で、雨粒の名残がアスファルトに光っていた。同じ帰り道でも、隣に誰かがいるだけで色が変わる。
『恋人』という言葉がまだむずがゆい頃、一颯は「本気でやろう」と笑い、真夜は「うん」と小さく返す。
今日は買い物を手伝う。机の上の保冷バッグが、二人だけの合図になっていた。
買い物を手伝うを始める前に、真夜が立ち止まった。「ねえ、約束して」。一颯が見返すと、真夜は保冷バッグを両手で持ち、落とさないように胸の前に抱えていた。
「忙しくても、返事はしてほしい」。言い終えると、真夜は目をそらす。一颯は一度だけ深くうなずき、「秘密、守る」と言って保冷バッグを受け取った。
そして作業の手を止めずに「遅れたら、ここで謝る」と続ける。真夜は目を細め、「最後まで付き合う」と笑った。道具の受け渡しが、二人だけのサインになった。
真夜は歩きながら、ふと保冷バッグを見つめた。「これって、ただの道具なのにさ」と言いかけて止まる。一颯が「うん」と待つと、真夜は小さく笑い、「一緒に使うと、思い出になるね」と続けた。
真夜は歩きながら、ふと保冷バッグを見つめた。「これって、ただの道具なのにさ」と言いかけて止まる。一颯が「うん」と待つと、真夜は小さく笑い、「一緒に使うと、思い出になるね」と続けた。
帰り道、一颯は「次は真夜のやりたいことを先に聞く」と言った。真夜は少し考えてから、保冷バッグを軽く振って合図する。「じゃあ、また一緒に使おう」。その一言で、二人の次の約束が、自然に浮かんだ。 真夜は笑ってうなずき、一颯の袖を軽く引いた。
【終】


