第71話 ラップと帰り道
(乙女座君♂x水瓶座ちゃん♀)
日曜の買い物の帰り、学校の屋上で、薄い雲が流れていた。並んだ足音があるだけで、道が短く感じた。
一緒に帰る日が増えた頃、悠真郎は「ここ、順番が大事」と笑い、雪乃は「うん」と小さく返す。
今日は頼まれごとを終える。ラップが、二人の真ん中で目印みたいに置かれていた。
二人が動き出すと、近くの友だちが「手伝う?」と声をかけてきた。悠真郎は「道具はそろってる?」と返し、役割をぱっと分ける。
雪乃は相手の「好き」を尊重する、苦手そうな子の隣へ回って、やり方を静かに見せた。中心にあるラップは順番を守らないと失敗する。焦った誰かが先に触れてしまい、少しだけやり直しになりかけた。
そのとき悠真郎が「一回止めよう」と手を上げ、雪乃が「ここから」と指で道を作った。二人の声は違うのに、向いている先が同じだった。終わったあと、友だちは「息ぴったりだね」と笑い、二人は同時に顔を赤くした。
最後の確認をしていると、雪乃が「ありがとう」とはっきり言った。悠真郎は返事の代わりにうなずき、少しだけ指先で雪乃の袖をつまむ。誰にも見えない小さな合図が、二人には十分だった。
最後の確認をしていると、雪乃が「ありがとう」とはっきり言った。悠真郎は返事の代わりにうなずき、少しだけ指先で雪乃の袖をつまむ。誰にも見えない小さな合図が、二人には十分だった。
帰り道、悠真郎は「次は雪乃のやりたいことを先に聞く」と言った。雪乃は少し考えてから、ラップを軽く振って合図する。「じゃあ、また一緒に使おう」。その一言で、二人の視線が合うたび、心が落ち着いた。 雪乃は笑ってうなずき、悠真郎の袖を軽く引いた。
【終】
(乙女座君♂x水瓶座ちゃん♀)
日曜の買い物の帰り、学校の屋上で、薄い雲が流れていた。並んだ足音があるだけで、道が短く感じた。
一緒に帰る日が増えた頃、悠真郎は「ここ、順番が大事」と笑い、雪乃は「うん」と小さく返す。
今日は頼まれごとを終える。ラップが、二人の真ん中で目印みたいに置かれていた。
二人が動き出すと、近くの友だちが「手伝う?」と声をかけてきた。悠真郎は「道具はそろってる?」と返し、役割をぱっと分ける。
雪乃は相手の「好き」を尊重する、苦手そうな子の隣へ回って、やり方を静かに見せた。中心にあるラップは順番を守らないと失敗する。焦った誰かが先に触れてしまい、少しだけやり直しになりかけた。
そのとき悠真郎が「一回止めよう」と手を上げ、雪乃が「ここから」と指で道を作った。二人の声は違うのに、向いている先が同じだった。終わったあと、友だちは「息ぴったりだね」と笑い、二人は同時に顔を赤くした。
最後の確認をしていると、雪乃が「ありがとう」とはっきり言った。悠真郎は返事の代わりにうなずき、少しだけ指先で雪乃の袖をつまむ。誰にも見えない小さな合図が、二人には十分だった。
最後の確認をしていると、雪乃が「ありがとう」とはっきり言った。悠真郎は返事の代わりにうなずき、少しだけ指先で雪乃の袖をつまむ。誰にも見えない小さな合図が、二人には十分だった。
帰り道、悠真郎は「次は雪乃のやりたいことを先に聞く」と言った。雪乃は少し考えてから、ラップを軽く振って合図する。「じゃあ、また一緒に使おう」。その一言で、二人の視線が合うたび、心が落ち着いた。 雪乃は笑ってうなずき、悠真郎の袖を軽く引いた。
【終】


