第38話 充電池から始まる相談
(蟹座君♂x牡牛座ちゃん♀)
日曜の買い物の帰り、駅の改札横で、空気が少しひんやりしていた。ポケットの中で小さな振動が続き、二人の会話が途切れた。
告白の返事をした翌週、桜子は画面を見て「ごめん、ここで止まりそう」と困り顔。直紀は立ち止まり、鞄の中を探る。
助けになるのが充電池。機械のことが苦手でも、二人なら何とかなる気がした。
途中で桜子が鞄をごそごそ探して、困ったように肩をすくめた。「あ、持ってくるの忘れた」——その一言で、直紀は立ち止まる。
実は直紀は昨日、同じ充電池をもう一つ用意していた。理由は、桜子が前に「これがあると助かるんだ」と言ったのを覚えていたから。直紀は「無理してない?」と言いながら、そっと手渡した。
桜子は受け取り、しばらく黙ったあと、「一つずつ片づけよう」と笑った。声は小さいのに、胸の中がじんわり温かくなる。直紀は「じゃ、今使おう」と前を向き、桜子はその背中に小さく「うん」と重ねた。
桜子が靴ひもを結び直している間、直紀は周りを見回し、来週の予定を指で数えた。「会える日は少ないけど、短くてもいい」と言うと、桜子は「短いほど大事にする」と返して、目を合わせた。
桜子が靴ひもを結び直している間、直紀は周りを見回し、来週の予定を指で数えた。「会える日は少ないけど、短くてもいい」と言うと、桜子は「短いほど大事にする」と返して、目を合わせた。
帰り道、直紀は「次は桜子のやりたいことを先に聞く」と言った。桜子は少し考えてから、充電池を軽く振って合図する。「じゃあ、また一緒に使おう」。その一言で、二人の胸の奥が、ふっと軽くなった。 桜子は笑ってうなずき、直紀の袖を軽く引いた。
【終】
(蟹座君♂x牡牛座ちゃん♀)
日曜の買い物の帰り、駅の改札横で、空気が少しひんやりしていた。ポケットの中で小さな振動が続き、二人の会話が途切れた。
告白の返事をした翌週、桜子は画面を見て「ごめん、ここで止まりそう」と困り顔。直紀は立ち止まり、鞄の中を探る。
助けになるのが充電池。機械のことが苦手でも、二人なら何とかなる気がした。
途中で桜子が鞄をごそごそ探して、困ったように肩をすくめた。「あ、持ってくるの忘れた」——その一言で、直紀は立ち止まる。
実は直紀は昨日、同じ充電池をもう一つ用意していた。理由は、桜子が前に「これがあると助かるんだ」と言ったのを覚えていたから。直紀は「無理してない?」と言いながら、そっと手渡した。
桜子は受け取り、しばらく黙ったあと、「一つずつ片づけよう」と笑った。声は小さいのに、胸の中がじんわり温かくなる。直紀は「じゃ、今使おう」と前を向き、桜子はその背中に小さく「うん」と重ねた。
桜子が靴ひもを結び直している間、直紀は周りを見回し、来週の予定を指で数えた。「会える日は少ないけど、短くてもいい」と言うと、桜子は「短いほど大事にする」と返して、目を合わせた。
桜子が靴ひもを結び直している間、直紀は周りを見回し、来週の予定を指で数えた。「会える日は少ないけど、短くてもいい」と言うと、桜子は「短いほど大事にする」と返して、目を合わせた。
帰り道、直紀は「次は桜子のやりたいことを先に聞く」と言った。桜子は少し考えてから、充電池を軽く振って合図する。「じゃあ、また一緒に使おう」。その一言で、二人の胸の奥が、ふっと軽くなった。 桜子は笑ってうなずき、直紀の袖を軽く引いた。
【終】


