「着いたァ〜〜〜」
鍵を開けて中に入るなり、床にどさどさと重なるようにして皆が倒れ込んだ。
邪魔だと恵衣くんにおしりを蹴られて、皆は這うように家の中へ上がって行く。
たった数日なのにすっかり安心する場所になったらしく、私も靴を脱いだ瞬間どっと疲れがでてなかなか立ち上がることができなかった。
「あー……風呂入りたいけどまず寝たい」
「僕はとにかく甘いものが食べたい」
「ここ出る前に来光クッキー作ってなかった?」
それだ!と目を輝かせた来光くんがドタバタと台所へ消えていく。俺も食う!と慶賀くんがその後を追いかけて言った。
「俺、風呂洗ってくるよ。皆浸かりたいでしょ」
「その前に明日からの作戦会議だ。風呂入って寝たら、どうせ明日の夕方まで起きてこないだろアイツらは」
間違いない、と肩を竦めた嘉正くんは、「準備だけしてくる」と風呂場へ消えていった。
その背中は疲れきっており足取りがなんだか覚束ない。そのまま風呂場で眠ってしまわないか心配だ。
大丈夫なのかアイツは、と呆れた口調で呟いた恵衣くんは皆が落として行ったリュックをかき集めながら居間へ入った。



