「一枚でいいな?」
「あっ、寮に飾りたいから俺も欲しい!」
はーい、と手を挙げた慶賀くんに恵衣くんが顔を顰めた。
「データがあるんだから帰ってから自分で印刷しろよ。今持ってても荷物になるだけだろ」
「別に俺が持つんだからいいだろ! ほら形代、写真二枚な! よろしく!」
恵衣くんと意思が繋がっている形代は、少し躊躇いながら受け取るとくるりと背を向け飛び跳ねる。そして紙飛行機のように風を切り開きながらあっという間に飛んで行った。
嘉正くんの提案で本殿のにあった廃材で写真立ても作ることになり、私たちは作業に取り掛かった。



