「写真?」
目を瞬かせた皆にひとつうなずく。
「私たちは知り合って数日だけど、知人の写真があれば少しは一人暮らしも寂しくないかなって思うの」
どう?と聞き返すまでもなく皆は満面の笑みで親指を突き立てた。
「いいじゃん撮ろうよ! そういえばみんなで写真撮ることも滅多になかったしね」
「印刷どうすんだ?」
「ここから1時間くらい行ったところにコンビニがあったから、そこで印刷できるんじゃない? 形代にお使い頼もうよ」
トントン拍子で段取りが決まり、撮影は眞奉に頼むことになった。カメラアプリの使い方を教えて、本殿の前にみんなで並ぶ。
「詰めろよー! 俺が見切れるだろ!」
「押すなよ! どうせチビなんだからどう足掻いても見えないよ!」
慶賀くんが隣の来光くんに寄りかかると、来光くんは顔を顰めてその頭を遠ざけようと鷲掴みにする。
「なんだとこの野郎!」
「ここで暴れるな馬鹿!」
「もー、さっさとしてよ」
「あっ、眞奉待って!」
カシャッ、と軽快なシャッター音が響いた。
慌ててスマホを受け取って確認すると、もみくちゃになった皆がしっかりと切り取られている。あちゃー、と額を抑えた。
「おい、もうそれでいい。時間ないから形代飛ばすぞ」
私のスマホを取り上げた恵衣くんが、素早く形代を取り出してスマホを託す。



