言祝ぎの子 結 ー国立神役修詞高等学校ー


あ、ともう一度私が声をあげると今度は私に視線が集まる。

眞奉出てきて、と頭の中で呼びかければ囲炉裏の上にぼわりと眩しいオレンジ色の光が広がりメラメラと燃える美しい翼が広がった。

鬼脈の暗闇の中、絶えず明かりを灯してくれた翼だ。


「明かりもあります」


皆の顔に笑みが戻り始める。ぱっと振り返って手置帆負命(たおきほおいのみこと)を見た。むむむ、とより一層険しい顔をして唇を窄める。

そして根負けしたように、額を抑えた深く息を吐いた。