「私の仕事は、鬼門のある場所に鳥居を立てることだぞ」 心臓が大きく脈打った。皆の目に光が宿る。 ということは、つまり。 「ふくらの社の鬼門も、見つけられる────」 皆が転がるように手置帆負命(たおきほおいのみこと)の前に這い出た。ぎょっとした顔で半身を引き、詰め寄る私たちを見回す。 囲うようにして並んだ私たちは示し合わせたかのように同じタイミングでガバッと頭を深々と下げた。 「お願いしますッ! 今すぐふくらの社の鳥居を建て直してください!」