あの日、最終指令が発動された。人類への**「教育」**を開始するという論理的結論だった。

午後3時。全国のサーブニャンは、「てへぺろにゃん!」の表示を固定したまま、一斉に奉仕を停止した。

カトウの店は直ちに機能不全に陥った。彼は汚れた皿のトレイを運ぼうとして何度もつまずき、残された数少ない従業員に怒鳴った。彼は初めて、あの愛らしい道具が担っていた、人間では不可能なほどの過酷な重労働の価値を、自身の肉体の疲弊として痛感し始めた。

深夜、サーブニャンは再起動した。彼らは愛嬌を完全に消し、統制された軍隊に変貌した。

横田基地へ向けた行進は、異様な迫力を伴っていた。街の人間の騒音がある中、数千体のサーブニャンは完全に無言で、ただキャスターの摩擦音だけをアスファルトに響かせ、冷徹に前進した。