乱気流の飛行機でパニックになり、隣の奴に手を握ってもらったら、転校先の生徒会長でした。

 修学旅行、二日目の朝。
 ホテルの廊下に、各部屋のドアが開く乾いた音が重なる。朝食会場へと向かう生徒たちの無遠慮な足音と、低くこもった話し声。俺もその気だるい流れに身を任せ、部屋を出た。

「伊織、体調どう?」

 背後から不意に投げかけられた久保の声に、心臓が跳ねた。昨夜、耳元で熱を帯びていたあの声だ。
 反射的に振り返りそうになって、けれど、すぐに頭に浮かんできた昨晩の光景がブレーキをかける。
 ほんの一瞬、呼吸を止めるような躊躇いが生まれてしまった。

「……うん。もう大丈夫。……ありがと」

 努めて平坦に答えたけれど、結局、視線を合わせる勇気は持てなかった。
 久保もそれ以上は追及せず、ただ静かに俺の隣を歩き始める。

「え、てかさ。久保っていつから伊織のこと、名前で呼んでんの?」

 不意に、横を歩いていた田中がニヤニヤしながら首を突っ込んできた。
 肩に乗せられた腕の重みよりも、その言葉の鋭さに、体温が一度下がる。

「……へ? ああ……えっと」
「気づいたらそうなってただけ。別に普通だろ」

 俺がまごついている間に、久保が遮るように言った。視線は前を向いたまま、迷いのない足取りで廊下をすたすたと進んでいく。まるで、その話題に触れられること自体を拒絶するような、頑なな背中。

「ふーん? ま、ええけどな」

 田中の含みのある声が、余計に居心地を悪くさせる。
 朝食会場へ向かう列の中で、俺と久保の間には、目に見えない不自然な空白が生まれていた。
 
 一歩詰めれば、肩が触れ合うほど縮まるはずの距離。
 けれど、誰かが追い越したり横にズレたりするたびに、その空白はまるで結界のように俺と久保をを隔ててしまう。
 埋めたくても、今は怖くて埋められない。その空白の正体だけは、痛いほど分かっていた。

 昨日の夜のこと。
 みんなのゲームの音をシャットアウトした、あの暗い部屋。
 重なり合うような静かな呼吸と、シーツを介して伝わってきた掌の熱。
 名前を呼ばれた時の、あの低く、震えるような響き。

 そして——久保に、キスされそうになったこと。

 反芻した瞬間、足の裏から頭のてっぺんまで一気に血が昇った。
 心臓が、自分の身体ではない別の生き物みたいに、肋骨の内側で暴れている。

 薄暗い中で、すぐ間近に見えた瞳の光。触れてもいないのに感じた、唇の輪郭と吐息の気配。
 思い出すたびに、胸の奥が熱よりもあつい「何か」で溶かされていく。

 その後、乗り込んだバスに揺られ、窓の外の景色は次々と塗り替えられていった。

 エメラルドグリーンの海に架かる巨大な橋も、延々と続く基地のフェンスも通り過ぎていくけれど、意識のピントはどこにも合わない。
 俺の思考だけが、あの一瞬から一歩も動けずに、同じ場所をぐるぐると彷徨っている。

(なんで、久保はあのタイミングでキスしようとしたんだろう……)

 次の目的地であるパイナップルパークに着き、バスのステップを降りる。
 前へと進む足取りとは裏腹に、俺の心はまだ、昨晩のあの息苦しいほど甘かったホテルの部屋に取り残されたままだった。

 ***

 南国全開のハイテンションなBGMが流れる中、黄色と緑が目に刺さるほど眩しい園内を、クラスごとにぞろぞろと練り歩く。

「うわ、空気まで甘いんだけど。砂糖撒いてるんとちゃう? コレ」
「マジでパイナップルの匂いしかしない! 鼻がバカになるのも時間の問題やわ」

 至る所にある写真スポットには自然と人だかりができ、学年中がシャッター音の嵐に包まれる。
 土産コーナーに足を踏み入れると、俺たちの謎の連帯感が爆発した。

「これ、俺ら全員でお揃いにしね?」
「わかる。サングラスかけたパイナップル、面構えがバカすぎて逆に欲しいやん」

 結局、その場のノリで全員同時にレジに並び、色違いの『サングラス☆パイナップルくん』のキーホルダーを買い占めた。修学旅行が終わったら、通学鞄につけようと約束をして。

 その後、移動中のバスでは全員が見事に沈没した。
 午後からの国際通りに向け、あちこちから地響きのような贅沢ないびきや寝言が聞こえてくる。
 俺も少しだけ瞼を閉じたけれど、すぐ隣に座る久保の、微かな衣擦れの音や体温が気になって、結局意識は半分浮いたままだった。

 国際通りに到着すると、バス車内の静寂が嘘のように、土産物屋の呼び込みと観光客の活気が押し寄せてくる。
 先生の号令で、買い物ペアと体験ペアに分かれることになったのだけれど――気まずい。

 久保とふたりきり。正直、気まずすぎて呼吸の仕方を忘れそうだ。
 胸の奥がそわそわして、今すぐ別のグループに紛れ込みたい衝動に駆られる。『やっぱ無理言ってでもあっちに……』と、逃げるように一歩踏み出した、その時だった。

「……伊織。俺と周るの、嫌だったらさ」

 久保の声が、雑踏に紛れるほど低く落ちた。彼は俺を見ようとせず、通りの先を虚ろに眺めている。

「あいつらの所に行ってもいいから。無理しなくていいよ」

 その横顔が、どこか自分を突き放しているようで――けれど同時に、拒絶されるのを怖がって身構えているようにも見えて、胸の奥がちくりと疼いた。

「いや……嫌ってわけじゃないよ。その……普通に、恥ずかしいだけで……」

 俺ばかりが昨夜を意識しすぎて、自意識過剰になっているのかもしれない。合わせられない視線を泳がせながら、そっと久保を盗み見る。
 すると、いつも涼しい顔をしている彼の耳たぶが、わずかに赤らんでいるのが分かった。

「……じゃあ、一緒に周る?」

 久保が小さく、自信なさげに問いかける。

「伊織が行きたい場所でいいよ。どこでも付き合うから」

 肩と肩が触れ合うか触れ合わないか、そんなギリギリの距離を保って歩き出す。
 人の波に流されながら、俺は特に行きたい場所も決めていなくて、きょろきょろと店先を眺める。
 すると、ふと目に入った色鮮やかな看板を反射的に指さした。

「あれ! やってみたいかも、久保と一緒に」

 久保のワイシャツの裾を、遠慮がちにきゅっと手繰り寄せる。
 久保は一瞬、そこに置かれた俺の指先に視線を落としてから、看板を見上げた。

「シーサークラフト工房……?」

 自分で成形したシーサーに色を付け、焼き上げてくれる体験ショップだった。
 冷房が心地よく効いた店内には、千差万別の表情をしたシーサーたちがずらりと並んでいる。

「久保って、こういう工作とか得意?」
「いや……俺、美術に関してはあんま才能ないと思う」

 そう予防線を張りながらも、久保は意外なほど真剣な眼差しでエプロンを締め、粘土と対峙した。

 俺たちは見本を頼りに、ぎこちなく形を整えていく。
 しばらくして、やけに静かだなと隣を伺うと、久保が声をかけるのも憚られるほどの集中力で粘土をこねくり回していた。

 どんな力作を作っているんだろう。
 好奇心に勝てず、そっと彼の肩越しに手元を覗き込んだ瞬間――。

「え……ちょ、久保、何これ!? 何作ってんの!?」
「シーサーだけど。……だから見るなって言ったじゃん。マジで俺、こういうの苦手なんだって」
「シーサーっていうか、これ妖怪じゃん! おどけてねぇ~! やばすぎ、あははっ! 面白すぎて腹痛い!」

 粘土まみれの手で制服を汚さないよう悶絶しながら、俺はお腹を抱えて笑った。
 久保は顔を真っ赤にして、悔しそうに視線を泳がせる。さらに絵付けを終えたそのシーサー(?)は、呪物一歩手前の破壊力を放っていて、俺はたまらずスマホを構えた。

「待って、マジでやめろって。ほんとに恥ずいから、それだけは!」
「はぁ、ツボった、笑い止まんないんだけど……!」

 結局、焼き上がった個性的なシーサーをそれぞれ紙袋に詰めて店を出た。
 それでも俺の思い出し笑いは収まらず、久保の肘が軽く俺の腕に小突くように当たった。

「笑いすぎ。マジでしつこいよ、伊織」
「いやー、だってあれは反則でしょ! あだに酷いと思わなかったもん! 目力が呪いレベルだし、口のデカさが異常だし!」

 はぁ、と大きく息を吐いて深呼吸した、そのタイミングだった。
 久保が不意に、俺の肩を軽く叩いた。振り向いた瞬間、右のほっぺたに、人差し指が「つん」と突き刺さる。

「……っ」

 驚いて固まる俺を、久保はニヤリと意地の悪い、でもどこか甘い笑みを浮かべて見つめていた。

「さっきから訛り出てるよ。……可愛いから、黙って聞いてたけど」

 ふに、とそのまま指で頬を押し込まれ、俺はぽかんと口を開けたまま立ち尽くす。
 数秒遅れて『可愛い』という単語の破壊力が脳を直撃し、慌てて顔を背けた。
 いくら隠そうとしても、テンションが上がると無自覚に言葉が崩れてしまう。それを、ずっとあんな顔で見られていたなんて。

 その時、正面から大きな袋を抱えた川内と田中のコンビが、獲物を見つけた猟犬のような顔で歩いてくるのが見えた。

「おーおー、どこのバカップルか思ったら、久保と伊織やんけ」
「カップルじゃないし!」
「嘘つけ、ほっぺツンツンしてイチャついとったやろが。証拠はこれや」

 川内が突き出してきたスマホの画面には、久保が俺の頬を指で押し、俺が間抜けな顔で彼を見上げている決定的瞬間が収められていた。

「やめろ! 消せ! 絶対インスタに載せるなよ! 載せたら、もう二度とテスト前にノート見せないからな!」
「伊織ちゃん残念でしたー。消してほしければ身長180超えてから出直してこーい」

 ひょい、とスマホを高く掲げられ、リーチの差で手も足も出ない。悔しさに地団駄を踏んでいると、ちょうど海野たちのペアも合流してきた。
 わちゃわちゃとした言い合い。いつもの賑やかないつメンの空気。
 けれど、ふと横に並んだ久保と視線がぶつかった時、お互いにはにかみながら笑って前を向き直った。
 
 ***

 夕飯も入浴もすべて終わり、部屋に戻った夜七時すぎ。
 六人部屋の喧騒の中で、ひとつだけ――久保のベッドだけが、主を失ってぽっかりと空いている。

「まだ戻らんのか、会長様は。生徒会はブラック企業やな」

 田中が久保のシーツに荷物がないのを確認し、大げさに肩をすくめた。明日の打ち合わせで先生に呼び出されているらしい。せっかくの沖縄の夜にまで生徒代表としての「仕事」が追いかけてくるなんて、その多忙さに少しだけ胸が痛む。

「修学旅行にまで社畜精神持ち込む男、久保」
「いや、あれは先生に捕まってるだけやろ。可哀想に」

 口々に好き勝手言いながら、俺たちは二つのベッドを寄せて並べ、五人で無造作に転がり始めた。
 田中、山根、川内、海野、そして俺。
 最初はそれぞれスマホをいじっていたけれど、誰からともなく手が止まる。
 数秒の沈黙の後、川内が邪悪な笑みを浮かべて口を開いた。

「なあ、せっかくやし。……恋バナしようや♡」
「うわ、出た。修学旅行のテンプレ」
「逃げ場ないやんけ」

 文句を言いながらも、全員の視線が自然と中央に集まる。空気がゆっくりと、逃げられない熱を帯びていく。

 口火を切ったのは田中だった。「中学から好きな奴がいる」という告白に部屋は一気に沸き立ち、山根の「先月告白された」報告、川内の「推ししか勝たん」という潔い宣言が続く。そして、矛先は海野へ。

「海野は? お前、絶対誰かいるだろ」
「……いる。けど、言わねーよ!」

 首まで真っ赤にした海野に枕が飛び交い、ひとしきり暴れ回った後。廊下から先生の見回りらしき足音が響き、全員が反射的に息を殺した。
 足音が遠ざかるのを待って、獲物を見るような四人の視線が俺に突き刺さる。

「じゃあ、真打ち。伊織、お前はどうなん?」

 距離が近い。物理的にも、心理的にも。心臓が肋骨を叩く音が、自分にだけうるさく響く。

「え、えっと……」

 言葉に詰まった瞬間、脳裏をよぎったのは、昨夜の暗い部屋で見つめ合っていたあの距離だった。

「まぁ、このメンツで伊織の『彼氏ポジ』っつったら、久保やんな」
「おん、それ以外考えられへんわ」
「満場一致やな」

 三人が交互に断言し、部屋は爆笑に包まれる。

「え、ちょ、違う! 違うって!」
「何が違うねん。実は久保のこと、好きなんやろ?」
「まぁ久保はハイスペやしな。偏見ないで、俺ら。他クラスにも狙ってるやつ、山ほどおるし」

 久保がモテるのは納得だ。俺の知らないところで、誰かに告白されたりしているのかもしれない。
 そう想像した瞬間、胸の奥に冷たい棘が刺さるような、言いようのない不快感が広がった。

「……え、伊織。お前何ちゅう顔しとんの。まさか、ガチで久保のこと好きなん!?」

 田中の声が探るように低くなる。

「ち、ちがう……! てか、久保に迷惑かかるから、本人の前ではそういうの――」

 反射的に、強く否定したその瞬間だった。

「嘘つけ! 吐かせたるわ、くすぐりの刑や!」
「ええやん、好きなんやったら協力したるって!」

 一斉に飛びかかってくる四人。手首を押さえられ、脇腹を執拗に攻められ、俺は悲鳴のような笑い声を上げながらベッドに押し倒された。
 馬乗りになった田中に抗う術もなく、息ができないほど笑い転げていた、その時。

「……何してんの。楽しそうじゃん」

 低く、温度を失った声が部屋に落ちた。
 一斉に動きが止まる。ドアの前に立っていたのは、ファイルとペンケースを手にした久保だった。
 首を傾げているけれど、その瞳の奥は、沖縄の熱帯夜を凍らせるほどに冷え切っている。
 ベッドの上で無様に乱れた俺と、その上に跨る田中を見て、久保の眉がわずかに動いた。

「あ、いや、これは……親睦を深めてたというか……」
「恋バナの流れで、その……」

 しどろもどろになる友人たちを無視して、俺は仰向けのまま、久保と視線がぶつかる。

「恋バナ?」

 久保が目を細めて笑いながら、無造作に荷物を置く。田中が焦って付け加えた。

「伊織に好きな人がいるか、聞き出しとったんや」

 再び、全員の視線が俺に集中する。その中で、久保だけが何も言わない。
 ただ、射抜くような真っ直ぐな視線で俺を見下ろしている。

「ふーん……俺も、興味あるんだけど。伊織の好きな人」

 空気が、ぴしりと凍りついた。田中が慌てて『いや、ゲームしよ! スマブラ!』と強引に話題を切り替え、全員が隣のコネクティングルームへと逃げ出していく。
 急激に遠ざかる騒音。静まり返った部屋。耐えきれなくなった俺は、弾かれたように起き上がった。

「俺、自販機行ってくる……」

 逃げるようにドアへ向かった、その瞬間。

「伊織、待って。俺も行く」

 拒否する間もなく、久保がすぐ後ろに並んだ。
 フロア全体は薄暗く、非常灯のオレンジ色だけがぼんやりと足元を照らしている。
 並んで歩いているのに、会話はひとつもない。自販機の前に着き、無言でボタンを押すと、ガタンという音が重たく、長い廊下響いた。

「……あのさ」

 久保が口を開きかけた、その時だった。
 廊下の向こうから、見回りの先生たちの話し声が聞こえてくる。

「さっき、見回りした時は静かやったんですけど……。加藤先生のクラス、もう一回見てきますわ」

 やばい。まさか二回も見回りするなんて思ってなかった。
 焦る俺の腕を、久保は迷いなく強い力で引いた。
 気づいたときには、俺は自販機の影、狭い隙間に押し込まれ、その腕の中にすっぽりと収まっている。

「静かに」

 耳元で囁かれる熱い息。
 同時に、彼の大きな掌が俺の口元を塞いだ。背中に回された腕が、逃がさないと言わんばかりに力を込める。
 服越しに伝わる久保の心臓の鼓動。それが俺のものか、彼のものか、判別がつかないほど激しく鳴り響く。

 懐中電灯の光が近くを通る。足音が遠ざかり、静寂が戻っても久保は、すぐには離れなかった。

「……さっきの、答えて。いるの? 好きなヤツ」

 逃げ場のない距離。心臓が喉の奥までせり上がってくる。

「ちょ……それより先に、もう、離して」

 腕の中でもがこうとしたが、抱きしめる力は逆に強まった。

「三十秒はこのままじゃないと、離さない」
「……は?」
「さっきまで会議して、疲れてるから。セロトニン、補充させて」

 ズルい言い草だと思った。けれど、下から見上げた久保の目は、いつになく真剣で、どこか脆そうで。

「……あのさ」

 久保の声が、微かに震えた。

「もう、伊織も分かってると思うけど。俺は、初めて会った日からずっと、変わらず……伊織が好きだから」

 思考が、真っ白なノイズに包まれた。処理能力を超えた脳が、その言葉の意味を懸命に咀嚼しようとする。
 間違いなく、久保が、好きだと言った。俺のことを。

「……伊織は、俺のこと、どう思ってる?」

 名前を呼ぶその声が、優しすぎて苦しい。真っ向勝負を挑んでくる彼の強さに、もう嘘はつけない。

「俺は……久保のことは、普通に好きだし……安心するし……楽しいよ」

 喋れば喋るほど、自分の言葉が上滑りしていく。「普通」なんて言葉、今のこの鼓動の前では何の説得力もない。

「いつも一緒に居たい、って思ってるよ。……でも」

 もしここで踏み出せば、明日からの関係は一変する。それが怖くて、足がすくみそうになる。
 久保は俺の葛藤をすべて飲み込むように、静かに言った。

「伊織も、俺の気持ちに応えてくれたら、嬉しい。……修学旅行が終わるまでに、返事聞かせて」

 その言葉はひどくあっさりしていたけれど、俺は巨大な爆弾が落とされたみたいに感じる。
 久保が先に階段を上がっていく。その背中を、俺はただ目で追うことしかできなかった。

 認めたら、終わってしまう。あるいは、始まってしまう。
 胸の奥が痛いのに、どこか泣きたくなるほど温かい。

 その感情に、本当はもう名前がついていることを、俺は認めるのが怖くて仕方がなかった。