太陽が高く登り、俺と櫂李は凛に起こされるまで爆睡していた。
「お昼ご飯できたよ……。って、邪魔しちゃった?」
「へ? もう昼? って!! おい、櫂李起きろ!! 暑いんだよ」
「まだ……ここにいたいです……」
「勝手に寝てろ。俺はお腹すいたから先に行くからな」
凛に同じベッドで寝ているのを見られてしまったじゃないか。
絶対、煌陽に言われる……口止め料、何にしよ。なんて思っている間に、凛はすでに煌陽に話賜かけている。
「り、凛!! ご飯作ってくれてありがとう!! お昼ご飯は何? お腹空いた」
大声で話かける。
「星凪が昼まで寝てるなんて珍しいな」
「煌陽おはよ。って昼だけど。俺もびっくりしてる」
「抱き枕が良かったのか」
「はっ!? だっ!? 抱いてないって!! なんなの、抱き枕って」
「大型犬の抱き枕は、心地いいだろうなって思っただけ」
……既に伝わっていた。
凛だって今さっき煌陽に話かけたばっかりなのに、どんな早口で説明すれば伝わるんだ。
虚を突かれた顔になると、凛は舌をペロっとだし、スマホの画面をこっちに向けた。
「はっ!?」
そこには櫂李にしがみついて寝ている俺らが写っている。
そりゃ説明するよりずっとか早い。……なんて感心している場合じゃない。
「消してよ!!」
「やだよ。後で櫂李にも見せてあげたいし」
「それが一番ダメな?」
頭を抱える。
こんな写真を見てしまえば絶対調子に乗って騒ぐに違いない。
いや騒ぐだけならまだしも、またお泊まり会をやると言い出しかねない。
「凛……頼む……消してくれ」
蚊の鳴くような声で頼んでも、「別にいいじゃん。生徒会メンバー仲良しって感じで」なんて言いながらスマホの画面を閉じている。
「ってか、星凪が意識しすぎてる証拠じゃんね?」
「確かに、煌陽それだよね。別に友達としか思ってないなら、焦る必要ないもんね」
「星凪は100%櫂李に絆されてるのに、いつになれば素直になるんだか」
「お似合いだと思うよ?」
「だから、そんなんじゃないって!!」
必死に取り繕うとしていると、背後でドアの閉まる音がする。
「おはようございます。昨日、遅くまで勉強してたから起きれませんでした。先輩、朝ごはんと昼ごはん、両方食べたいです」
背中から全体重を乗せてくる。
「ばっか、重いって。昼ごはんは凛が作ってくれてるから」
「じゃあ朝ごはんを星凪先輩が作ってください」
「自分で食パンでも焼いて食べろよ。つーか、二食分同時に食べるとか意味分からん」
またコントを始めてしまった。
色気も何もあったもんじゃない。
それを気にしない櫂李で良かった。
自分でも素直じゃない性格は治したいと思っているけど、他人に甘えられるキャラでもないし、逆に恋愛的な意味で甘えられても対応できるほど恋愛経験もない。いや、全くない。
もしも櫂李が俺を諦めたら……ショックなんだろうな……とは思う。
他に好きな人ができたら引き留めたくなるんだろう。でも実際にそれはしない。できない。そんなキャラじゃない。
こんなんじゃ一生恋愛に縁のない人生になるんだろうな。
自嘲して、キッチンに向かう。
「先輩、聞いていますか? まだ眠いですか?」
「え、あ、なに? なんか言った?」
「ほらこれ、凛先輩に送ってもらいました。一緒に寝てる写真。先輩の寝顔のアップはオレが撮っておいたんですけど、これは自分じゃ撮れないから。凛先輩に感謝ですね」
ニコニコ笑顔でさっきの寝相の写真を見せつけてくる。
「……消してくれ」
「やですよ。宝物なんですから。さぁ、ご飯にしましょう。お腹ぺこぺこです」
「あ、おい……」
反論する暇もなく、凛が作ったオムライスをダイニングに運ぶ。
……ま、いっか。
別に他人に見せるわけでもないし。
写真の削除は諦め、みんなでご飯を食べた。
それ以来、週末のお泊まり会が定番になったのは言うまでもない。
「お昼ご飯できたよ……。って、邪魔しちゃった?」
「へ? もう昼? って!! おい、櫂李起きろ!! 暑いんだよ」
「まだ……ここにいたいです……」
「勝手に寝てろ。俺はお腹すいたから先に行くからな」
凛に同じベッドで寝ているのを見られてしまったじゃないか。
絶対、煌陽に言われる……口止め料、何にしよ。なんて思っている間に、凛はすでに煌陽に話賜かけている。
「り、凛!! ご飯作ってくれてありがとう!! お昼ご飯は何? お腹空いた」
大声で話かける。
「星凪が昼まで寝てるなんて珍しいな」
「煌陽おはよ。って昼だけど。俺もびっくりしてる」
「抱き枕が良かったのか」
「はっ!? だっ!? 抱いてないって!! なんなの、抱き枕って」
「大型犬の抱き枕は、心地いいだろうなって思っただけ」
……既に伝わっていた。
凛だって今さっき煌陽に話かけたばっかりなのに、どんな早口で説明すれば伝わるんだ。
虚を突かれた顔になると、凛は舌をペロっとだし、スマホの画面をこっちに向けた。
「はっ!?」
そこには櫂李にしがみついて寝ている俺らが写っている。
そりゃ説明するよりずっとか早い。……なんて感心している場合じゃない。
「消してよ!!」
「やだよ。後で櫂李にも見せてあげたいし」
「それが一番ダメな?」
頭を抱える。
こんな写真を見てしまえば絶対調子に乗って騒ぐに違いない。
いや騒ぐだけならまだしも、またお泊まり会をやると言い出しかねない。
「凛……頼む……消してくれ」
蚊の鳴くような声で頼んでも、「別にいいじゃん。生徒会メンバー仲良しって感じで」なんて言いながらスマホの画面を閉じている。
「ってか、星凪が意識しすぎてる証拠じゃんね?」
「確かに、煌陽それだよね。別に友達としか思ってないなら、焦る必要ないもんね」
「星凪は100%櫂李に絆されてるのに、いつになれば素直になるんだか」
「お似合いだと思うよ?」
「だから、そんなんじゃないって!!」
必死に取り繕うとしていると、背後でドアの閉まる音がする。
「おはようございます。昨日、遅くまで勉強してたから起きれませんでした。先輩、朝ごはんと昼ごはん、両方食べたいです」
背中から全体重を乗せてくる。
「ばっか、重いって。昼ごはんは凛が作ってくれてるから」
「じゃあ朝ごはんを星凪先輩が作ってください」
「自分で食パンでも焼いて食べろよ。つーか、二食分同時に食べるとか意味分からん」
またコントを始めてしまった。
色気も何もあったもんじゃない。
それを気にしない櫂李で良かった。
自分でも素直じゃない性格は治したいと思っているけど、他人に甘えられるキャラでもないし、逆に恋愛的な意味で甘えられても対応できるほど恋愛経験もない。いや、全くない。
もしも櫂李が俺を諦めたら……ショックなんだろうな……とは思う。
他に好きな人ができたら引き留めたくなるんだろう。でも実際にそれはしない。できない。そんなキャラじゃない。
こんなんじゃ一生恋愛に縁のない人生になるんだろうな。
自嘲して、キッチンに向かう。
「先輩、聞いていますか? まだ眠いですか?」
「え、あ、なに? なんか言った?」
「ほらこれ、凛先輩に送ってもらいました。一緒に寝てる写真。先輩の寝顔のアップはオレが撮っておいたんですけど、これは自分じゃ撮れないから。凛先輩に感謝ですね」
ニコニコ笑顔でさっきの寝相の写真を見せつけてくる。
「……消してくれ」
「やですよ。宝物なんですから。さぁ、ご飯にしましょう。お腹ぺこぺこです」
「あ、おい……」
反論する暇もなく、凛が作ったオムライスをダイニングに運ぶ。
……ま、いっか。
別に他人に見せるわけでもないし。
写真の削除は諦め、みんなでご飯を食べた。
それ以来、週末のお泊まり会が定番になったのは言うまでもない。



