「レーツェル……その、素直に気持ちを言葉にしてくれるのは、すごく嬉しいよ。だけど……」
アムール様はそう言うと、私の手を離し、すぐそばまで身を寄せた。そして、空いていた腕で私の体を力強く抱きしめる。
彼の温もりを直接感じ、私の頬も少しずつ熱を帯び始めた。
アムール様は私の髪に優しく口づけると、ゆっくりと体を離し、私の顔を覗き込んだ。彼の瞳は先ほどよりも熱を帯びていて、私をじっと見つめている。
「あ、アムール様……?」
アムール様の顔が、少しずつ近づいてくる。
「レーツェル……いいか?」
彼の言葉に、これから何が起こるのか察した私は、さらに頬を赤く染めた。
これは、もしかして……。
そう思った私は、ゆっくりと目を閉じる。
アムール様も私の頬にそっと手を添え、顔を近づけてきて――。
「お~い。お取り込み中のところ悪いんだけど……」
「っ!」
すぐ近くから声が聞こえ、私たちは驚いて慌てて距離を取った。
アムール様が不機嫌そうな顔で振り返ると、そこには、少し呆れた様子のブラッドが立っていた。
「ブラッド! 帰ってきたのですね」
ブラッドは、どこにも怪我を負っていないようだった。その姿を見た私は、ほっと胸を撫で下ろした。
「ただいま。もしかして……もう少し遅く帰ってきたほうがよかったか?」
そう言って、ブラッドはにっこりと笑った。
「い、いえ、そ、そんなことないです!」
私は顔を真っ赤にして、慌てて答えた。
すると、アムール様は先ほどよりも不機嫌そうな顔をしてブラッドに歩み寄った。
「ブラッド。お前、わざとだろ?」
「ん? 何のことだ? こんな夜遅くに、お前がレーツェルにキスしようとしているところに遭遇して、邪魔したことを怒ってるのか?」
「やっぱり邪魔したんじゃねぇか……!」
アムール様は、ブラッドの言葉の真意を確かめるように問いかけていた。けれど、二人の声は私のいる場所までは届かず、会話の内容はよく聞き取れない。
私は首を傾げながら、二人の様子を見守った。
「だいたい、お前はどこに行って――」
「ああ……それなんだけど」
そう言って、ブラッドは背後へと視線を向けた。
つられて私とアムール様もそちらを見ると、ブラッドが誰かを背負っていることに気づき、思わず目を見開いた。
「その方は!」
「まさか、ウリエルか?!」
アムール様が彼女の名を呼ぶ。ブラッドもまた、軽く目を細めてウリエル様を見つめた。
ウリエル様は意識を失っているようだった。顔色はひどく青白く、魔力の流れも乱れている。それを感じ取った瞬間、私は思わず息を呑んだ。
アムール様はそう言うと、私の手を離し、すぐそばまで身を寄せた。そして、空いていた腕で私の体を力強く抱きしめる。
彼の温もりを直接感じ、私の頬も少しずつ熱を帯び始めた。
アムール様は私の髪に優しく口づけると、ゆっくりと体を離し、私の顔を覗き込んだ。彼の瞳は先ほどよりも熱を帯びていて、私をじっと見つめている。
「あ、アムール様……?」
アムール様の顔が、少しずつ近づいてくる。
「レーツェル……いいか?」
彼の言葉に、これから何が起こるのか察した私は、さらに頬を赤く染めた。
これは、もしかして……。
そう思った私は、ゆっくりと目を閉じる。
アムール様も私の頬にそっと手を添え、顔を近づけてきて――。
「お~い。お取り込み中のところ悪いんだけど……」
「っ!」
すぐ近くから声が聞こえ、私たちは驚いて慌てて距離を取った。
アムール様が不機嫌そうな顔で振り返ると、そこには、少し呆れた様子のブラッドが立っていた。
「ブラッド! 帰ってきたのですね」
ブラッドは、どこにも怪我を負っていないようだった。その姿を見た私は、ほっと胸を撫で下ろした。
「ただいま。もしかして……もう少し遅く帰ってきたほうがよかったか?」
そう言って、ブラッドはにっこりと笑った。
「い、いえ、そ、そんなことないです!」
私は顔を真っ赤にして、慌てて答えた。
すると、アムール様は先ほどよりも不機嫌そうな顔をしてブラッドに歩み寄った。
「ブラッド。お前、わざとだろ?」
「ん? 何のことだ? こんな夜遅くに、お前がレーツェルにキスしようとしているところに遭遇して、邪魔したことを怒ってるのか?」
「やっぱり邪魔したんじゃねぇか……!」
アムール様は、ブラッドの言葉の真意を確かめるように問いかけていた。けれど、二人の声は私のいる場所までは届かず、会話の内容はよく聞き取れない。
私は首を傾げながら、二人の様子を見守った。
「だいたい、お前はどこに行って――」
「ああ……それなんだけど」
そう言って、ブラッドは背後へと視線を向けた。
つられて私とアムール様もそちらを見ると、ブラッドが誰かを背負っていることに気づき、思わず目を見開いた。
「その方は!」
「まさか、ウリエルか?!」
アムール様が彼女の名を呼ぶ。ブラッドもまた、軽く目を細めてウリエル様を見つめた。
ウリエル様は意識を失っているようだった。顔色はひどく青白く、魔力の流れも乱れている。それを感じ取った瞬間、私は思わず息を呑んだ。



