「どうだ!ワシの孫なら大神様の加護じゃったろう!」
「爺ちゃん、アタシに対する嫌味ぃ〜」
姉はジト目で祖父を睨む。
夕食の時間、家族に今日の儀式を聞かれた。特に祖父はグイグイとくる。
兄や姉の時も同じことをしていたが、いざ自分の番になるとちょっと困りものだ。
「まだわからないよ」
「そうね。急かしちゃだめよ。はい、ご飯」
「うむ。すまぬ」
母親からご飯を受け取り、ご機嫌に食事を口に運ぶ。孫がどんな神の加護にせよ、孫の成長が嬉しいのだろう。
祖父「一鉄《いってつ》」。
今は退魔師を引退した。引退したと同時に神の加護は消えたが、現役は凄かったらしい。
母「文子《あやこ》」。
霊力がない普通の人だが、退魔師の父と恋仲になり結婚。今は専業主婦として家族を見守ってくれている。
姉「法子《のりこ》」。
19歳。退魔師をしているが与えらた神様の加護の力が特殊らしく仕事にお呼びがかからない方が多い。なんの神様かは祖父と父以外は家族でも知らないし教えてくれないが、神様の加護の影響によりたまに変人になる。
「そういえばさ、合田君…クラスメイトのことね。儀式中に光が消えたんだけど、なんでかわかる?他の子たちと反応が違ったんだよね」
宝華は出席番号では前半で自分の番では気を失っていたので一部しか知らないが……。
「ふむ。それは神の加護は与えられなかったんじゃろうな」
「え!なんで!」
修行をしてきたのにそんな事あるのかと初耳だ。
合田は真面目で成績もクラスでは上位の方。やる気のない宝華が加護をもらえて合田がもらえないのはおかしい。
「ただ選ばれなかったんじゃよ。あの水晶はな、ワシらの人間界と神々の世界と繋がる電波塔の役割があってな。霊力を注ぐことで神様たちが霊力の電波をキャッチして力を貸してやっていいと思ったら与えてくださるんじゃ」
あの水晶が凄い玉だったとは運動会の大玉転がしとはえらい違いだと感心した。
「神様たちは大変気まぐれでな、霊力をキャッチしても興味を示してくださらぬ場合がある。合田という子はもしかしたら……」
一鉄の言いたいことはわかる。
神様の気まぐれで合田の努力が泡になってしまった。
なんてやるせないんだろう。
「合田君はどうするんだろう……」
「遅かれ早かれ知ることになるじゃろう。黙っててあげなさい」
「そうだね」
宝華は合田にどう接してどう声を掛けてあげるべきかわからない。
聞いてはいけないことを聞いたかもしれない。
変に気を使いそうだと後悔した。
「爺ちゃん、アタシに対する嫌味ぃ〜」
姉はジト目で祖父を睨む。
夕食の時間、家族に今日の儀式を聞かれた。特に祖父はグイグイとくる。
兄や姉の時も同じことをしていたが、いざ自分の番になるとちょっと困りものだ。
「まだわからないよ」
「そうね。急かしちゃだめよ。はい、ご飯」
「うむ。すまぬ」
母親からご飯を受け取り、ご機嫌に食事を口に運ぶ。孫がどんな神の加護にせよ、孫の成長が嬉しいのだろう。
祖父「一鉄《いってつ》」。
今は退魔師を引退した。引退したと同時に神の加護は消えたが、現役は凄かったらしい。
母「文子《あやこ》」。
霊力がない普通の人だが、退魔師の父と恋仲になり結婚。今は専業主婦として家族を見守ってくれている。
姉「法子《のりこ》」。
19歳。退魔師をしているが与えらた神様の加護の力が特殊らしく仕事にお呼びがかからない方が多い。なんの神様かは祖父と父以外は家族でも知らないし教えてくれないが、神様の加護の影響によりたまに変人になる。
「そういえばさ、合田君…クラスメイトのことね。儀式中に光が消えたんだけど、なんでかわかる?他の子たちと反応が違ったんだよね」
宝華は出席番号では前半で自分の番では気を失っていたので一部しか知らないが……。
「ふむ。それは神の加護は与えられなかったんじゃろうな」
「え!なんで!」
修行をしてきたのにそんな事あるのかと初耳だ。
合田は真面目で成績もクラスでは上位の方。やる気のない宝華が加護をもらえて合田がもらえないのはおかしい。
「ただ選ばれなかったんじゃよ。あの水晶はな、ワシらの人間界と神々の世界と繋がる電波塔の役割があってな。霊力を注ぐことで神様たちが霊力の電波をキャッチして力を貸してやっていいと思ったら与えてくださるんじゃ」
あの水晶が凄い玉だったとは運動会の大玉転がしとはえらい違いだと感心した。
「神様たちは大変気まぐれでな、霊力をキャッチしても興味を示してくださらぬ場合がある。合田という子はもしかしたら……」
一鉄の言いたいことはわかる。
神様の気まぐれで合田の努力が泡になってしまった。
なんてやるせないんだろう。
「合田君はどうするんだろう……」
「遅かれ早かれ知ることになるじゃろう。黙っててあげなさい」
「そうだね」
宝華は合田にどう接してどう声を掛けてあげるべきかわからない。
聞いてはいけないことを聞いたかもしれない。
変に気を使いそうだと後悔した。



