「次は羽衣石!」
「はい」
「由良、頑張って!」
宝華が由良にエールを送ると緊張していないのかニコニコ笑いながら小さく手を振った。
由良が水晶の前に立ち、霊力を注ぐ。
すると水晶が光り、水晶が光ると同時に由良の体も光に包まれる。
光が止むと生徒たちは由良の姿に驚く。
「羽衣石さんの髪が……」
クラスメイトの指摘に由良が髪を確認する。
由良の黒髪が赤…マゼンダの髪色に変わっていた。
「あらあら…まぁまぁ…これは…」
由良自身もマイペースながら驚いていた。
「俺には今の段階でなんの神の加護かはわからないが、神の加護を与えられた者の中には稀に見た目や姿が変わる者がいる。羽衣石のもそのせいだろうな」
「そうですか」
納得したように席に戻る。
「次はえん…」
諏田先生が次の生徒を呼ぼうとした時、バーンと乱暴に講堂のドアが開かれる。
「すいません…はぁ…はぁ…間に合いますか?」
汗だくになりながら入ってきたのは柊。
「とにかく座れ。後で説教だ。お前は遅刻したんだから一番最後だぞ」
「はい……」
空いてる後ろの席に座る柊。
「柊くんが遅刻なんて珍しいわね」
「うん」
ライバルの宝華よりも早く登校することにしている無遅刻無欠席の柊が遅刻するなんて珍しい。
それほど緊張しているのだろうか?
「木崎は目が赤くなってるな。次は椚!」
「は、はい!」
宝華の番がやって来た。
宝華も他の生徒と同じように水晶の前に立ち、霊力を注ぐ。
どんな神様が自分の加護を与えてくれるのかと緊張とワクワクの気持ちでいっぱいだった。
水晶が光り、宝華の体も光る。
その光は徐々に大きくなる。
光に包まれ、眩しいながらも目を開ける。
『余《よ》がお前に力を与えてやろうぞ』
そこにいたのは銀髪金目の美しい男性。
(これが神様……?)
『女、名を何と申す?』
「椚宝華です」
『宝華か…。余は禅|《ぜん》だ。』
フッと笑う禅。
「ぜ…ん……」
宝華は突然、強い眠気に襲われ倒れてしまう。
『まだまだだな』
光が少しずつ消えてゆくと宝華が倒れており、クラスメイトたちが騒然となる。
諏田先生は「たまにあることだ。気にするな」と宥める。
気を失っている宝華を寝かせ、儀式は再開する。
「ん…?ここは?」
宝華が目が覚める。目の前には由良と諏田先生がいた。
「ここは学園の保健室よ。それより良かった〜心配したんだよ」
「なんかごめん…」
「気分はどうだ?」
「はい、よく眠れました」
「…そうか」
諏田先生は宝華の頭をぐしゃぐしゃにしながら撫でる。先生にも心配かけてしまったようだ。
「儀式は?」
「終わったわ。皆、もう帰ったの」
どんな気持ちで儀式を後にしたのだろうか?皆でワイワイしながら帰宅しようと考えていたので出来なくて残念だ。
「先生。…儀式の時に光に包まれて…その時にとても綺麗な銀髪の男性を姿を見ました。あれは神様だったんでしょうか?」
「姿?俺の時は儀式の時、何も見えないし、聞こえなかったぞ?それが普通だと思うが、俺の時代と今の時代は違うのか?」
「私の時は何もありませんでした。ただ光が眩しいと感じたくらいですね」
諏田先生と由良、そして宝華までもが首を傾げた。
「どんな神かは徐々にわかるさ。今日はもう家でゆっくり休め」
「はい」
「では失礼しますね」
由良と共に保健室を出ると元気のない柊が目の前にいた。
「どうしたのよ、アンタ」
「うるへ〜…諏田先生の説教待ちだ」
「ふぅ~ん。ところで遅刻なんて珍しいじゃない。緊張でもしてた?」
「……なんでもねぇよ」
プイッとそっぽを向く柊。
そっぽを向きながらも顔がほんのりピンクになり、指の動きがワシャワシャして気持ちが悪い。
柊は放置し宝華と由良は家に帰った。
「はい」
「由良、頑張って!」
宝華が由良にエールを送ると緊張していないのかニコニコ笑いながら小さく手を振った。
由良が水晶の前に立ち、霊力を注ぐ。
すると水晶が光り、水晶が光ると同時に由良の体も光に包まれる。
光が止むと生徒たちは由良の姿に驚く。
「羽衣石さんの髪が……」
クラスメイトの指摘に由良が髪を確認する。
由良の黒髪が赤…マゼンダの髪色に変わっていた。
「あらあら…まぁまぁ…これは…」
由良自身もマイペースながら驚いていた。
「俺には今の段階でなんの神の加護かはわからないが、神の加護を与えられた者の中には稀に見た目や姿が変わる者がいる。羽衣石のもそのせいだろうな」
「そうですか」
納得したように席に戻る。
「次はえん…」
諏田先生が次の生徒を呼ぼうとした時、バーンと乱暴に講堂のドアが開かれる。
「すいません…はぁ…はぁ…間に合いますか?」
汗だくになりながら入ってきたのは柊。
「とにかく座れ。後で説教だ。お前は遅刻したんだから一番最後だぞ」
「はい……」
空いてる後ろの席に座る柊。
「柊くんが遅刻なんて珍しいわね」
「うん」
ライバルの宝華よりも早く登校することにしている無遅刻無欠席の柊が遅刻するなんて珍しい。
それほど緊張しているのだろうか?
「木崎は目が赤くなってるな。次は椚!」
「は、はい!」
宝華の番がやって来た。
宝華も他の生徒と同じように水晶の前に立ち、霊力を注ぐ。
どんな神様が自分の加護を与えてくれるのかと緊張とワクワクの気持ちでいっぱいだった。
水晶が光り、宝華の体も光る。
その光は徐々に大きくなる。
光に包まれ、眩しいながらも目を開ける。
『余《よ》がお前に力を与えてやろうぞ』
そこにいたのは銀髪金目の美しい男性。
(これが神様……?)
『女、名を何と申す?』
「椚宝華です」
『宝華か…。余は禅|《ぜん》だ。』
フッと笑う禅。
「ぜ…ん……」
宝華は突然、強い眠気に襲われ倒れてしまう。
『まだまだだな』
光が少しずつ消えてゆくと宝華が倒れており、クラスメイトたちが騒然となる。
諏田先生は「たまにあることだ。気にするな」と宥める。
気を失っている宝華を寝かせ、儀式は再開する。
「ん…?ここは?」
宝華が目が覚める。目の前には由良と諏田先生がいた。
「ここは学園の保健室よ。それより良かった〜心配したんだよ」
「なんかごめん…」
「気分はどうだ?」
「はい、よく眠れました」
「…そうか」
諏田先生は宝華の頭をぐしゃぐしゃにしながら撫でる。先生にも心配かけてしまったようだ。
「儀式は?」
「終わったわ。皆、もう帰ったの」
どんな気持ちで儀式を後にしたのだろうか?皆でワイワイしながら帰宅しようと考えていたので出来なくて残念だ。
「先生。…儀式の時に光に包まれて…その時にとても綺麗な銀髪の男性を姿を見ました。あれは神様だったんでしょうか?」
「姿?俺の時は儀式の時、何も見えないし、聞こえなかったぞ?それが普通だと思うが、俺の時代と今の時代は違うのか?」
「私の時は何もありませんでした。ただ光が眩しいと感じたくらいですね」
諏田先生と由良、そして宝華までもが首を傾げた。
「どんな神かは徐々にわかるさ。今日はもう家でゆっくり休め」
「はい」
「では失礼しますね」
由良と共に保健室を出ると元気のない柊が目の前にいた。
「どうしたのよ、アンタ」
「うるへ〜…諏田先生の説教待ちだ」
「ふぅ~ん。ところで遅刻なんて珍しいじゃない。緊張でもしてた?」
「……なんでもねぇよ」
プイッとそっぽを向く柊。
そっぽを向きながらも顔がほんのりピンクになり、指の動きがワシャワシャして気持ちが悪い。
柊は放置し宝華と由良は家に帰った。



