「とにかく今日はもう遅いから社に帰ろう。聖仁だけ明日本庁に来てもらうことになるから、権宮司に許可とっといてくれる?」
「分かりました」
「よし、じゃあ今日は解散しようか。送ってあげたいところだけど、これもあるし皆だけで帰って。寄り道はコンビニだけにしなよ」
小瓶が入ったダウンジャケットのポケットをぱふぱふと叩く。
ていうかコンビニは寄ってもいいんだ。
じゃ、と軽く手を挙げた薫先生は管狐のコンちゃんを呼び出す。その背中に跨ると勢いよく夜空を駆けていった。
姿が見えなくなって、やっと私たちはお互いに顔を見合せた。お互いに興奮冷めやらぬ表情で、ちょっと吹き出してしまう。
「ちょっと休憩してから帰る?」
聖仁さんの提案に皆が大きく頷いた。
拝殿の階段にどさりと座り込んだ。頭はハッキリしているけれど体はそれなりに疲れているらしい。
この数時間で色んなことがありすぎて、ずっと心臓がどきどきしている。
「いやぁ、色々あってびっくりしたね」
「何他人事みたいに言ってんだよ聖仁さん! これまで誰も分からなかった空亡の正体を、学生の聖仁さんが見抜いちゃったんだぜ!? とんでもねぇ大発見だろ!?」
「いやでも偶然の産物だよ。もし褒賞が出たとしたらこのメンバーで分けるつもりだし」
泰紀くんがえ!?と嬉しそうに声を上げた。



