言祝ぎの子 漆 ー国立神役修詞高等学校ー





「────適当なこと、言わないでもらえますか」



まるで地の底から響くようないつもより数段低い声。ひぃぃ、と心の中で体を抱きしめる。

亀世さんそういう冗談本当に良くないです……!

慌てた聖仁さんか二人の間に割って入った。


「か、亀世。恵衣はそういう冗談に慣れてないからさ」

「なんだ、つまらん男だな。おい泰紀行くぞ」


ため息を吐いた亀世さんは震える泰紀くんの首根っこを掴んで、手をひらひらさせながら歩き出した。

残されたのは漆黒のオーラを纏う恵衣くんと私たち。

静かに聖仁さんと目を合わせて二人して額を押えた。