「おかえり二人とも。休憩最後になっちゃってごめんね」
社務所に戻ると作業もひと段落ついたところらしく、聖仁さんがパッと顔を上げる。
「それは別に構わんが、お前奉仕が終わったら一番に瑞祥に連絡しろよ。お前から連絡がないって巫寿に電話がかかってきたぞ」
「えっ、ごめん! そっか、充電なかったからおはようのメッセージ送ってなかったんだ」
ごめんね、と拝まれて苦笑いで両手を振る。
「お詫びと言っちゃなんだけど、禰宜頭から頼まれてた御守りの検品は俺らで終わらせたから、もう陽太くん捜査に出かけられるよ」
お、と亀世さんが嬉しそうに声を上げる。
今朝ダンボール5箱分ほどの御守りの検品を頼まれて、今日は陽太くんの調査は出来ないかもしれませんねと話していたところだ。
「聖仁さん、あたり付けおわったぞ〜」
泰紀くんが拡大コピーした地図をテーブルの上に広げる。私たちはテーブルの周りを囲った。
先日赤い印をつけた地図だ。よくみると新しく黄色い印が三箇所ほど増えている。恵衣くんがその三ヶ所を順番にペンで押えていく。
「これまでに少年の霊が目撃された場所をまとめたら、だいたい同じ地域に六箇所ほどで確認されていた。そして確認された日時座標条件を諸々数値化すると、次に霊が現れそうなのがこの三箇所になる」
ふむ、と顎に手を当てた亀世さんが身を乗り出す。



