言祝ぎの子 漆 ー国立神役修詞高等学校ー


『なんだよ亀世もそこにいるのかァ? 先に言えよな!』


照れを隠すように声を荒らげた瑞祥さん。

悪びれる様子もなく、「お前ら遠隔でもいちゃつけるなんて凄いな」と肩を揺らす。笑ってないでどうにかして欲しい。


『と、とにかくよろしく伝えといてくれ! ほらあれだ、巫寿も亀世も無茶すんなよ!』

「瑞祥や聖仁みたいに浮ついてないから、少なくとも私たちがヘマをすることはない」

『うるせー! 私は別に浮ついてなッ────』


ブツ、と強制的に通話を終了した亀世さんは「ほい」と私にスマホを渡す。

あんな終わり方で良かったのだろうか。

とにかく聖仁さんには一刻も早くスマホの充電をしてもらおう。