言祝ぎの子 漆 ー国立神役修詞高等学校ー


確かに昼休みになってみんなで食堂へ向かおうとした時「先に行ってて」とだけ言いどこかへ消えてしまってからまだ姿を見ていない。

最後にとっていたかぼちゃの煮付けを飲み込み空になったお膳に手を合わせた。


「私探してくるよ。御手洗のついでに」

「いいのか? サンキュ!」


うん、とひとつ頷き立ち上がった。