唐突な質問に目を瞬かせた。振り返って眞奉を見上げる。相変わらず何を考えているのか分からない顔でじっと私を見ている。
『普段は……姿を消してるかな? 用があるときに頭の中で話しかければ答えてくれるし、自分から出てくる時もあるよ』
『飯は食うのか』
『ご飯? 食べないよ。十二神使は契約者の霊力を糧にするの。あ、でもお菓子とかたまにシェアするかな、食べなくていいだけで食べちゃダメな訳じゃないから』
『なるほど。確か十二神使と契約することを"結びを交わす"と言ったな。巫寿が結びを交わした際はどういう感じだったんだ。詳細に話してくれ』
一体どういうつもりなのだろう?
恵衣くんがこんなに自分から話しかけてくるなんて珍しい。というかちょっと怖い。
『恵衣くんどうしたの……? なんかいつもと違う気がするんだけど』
思わずそう尋ねると、恵衣くんはカッと頬を赤くして勢いよくそっぽを向いた。
『悪いかよ!』
『い、いや……悪いってわけじゃ。それに彼女のことが気になるなら、私じゃなくて直接聞けばいいのに』
ハッと振り返った恵衣くんが身を乗り出す。
『いいのか!?』
『いいよね……?』
こくりと頷いた眞奉に、恵衣くんが膝立ちで詰め寄る。
いつもの冷めた目と打って変わって、興奮が隠しきれておらず節々から漏れている。



