キスでは解けない呪いでも

青春・恋愛

キスでは解けない呪いでも
作品番号
1750544
最終更新
2025/04/25
総文字数
88,511
ページ数
22ページ
ステータス
完結
いいね数
0
唇を合わせるだけだと思っていたキスで
吐息を交換するように、「『声』もあげれたらいいのに」
そうやって残念そうにする君がそばにいてくれるから
僕は自分に自信を持って、これからも生きていこうって思えるんだ。

僕は声をかけてあげられないけれど、君が戻ってくる場所で待っている。
だから、安心して、一歩踏み出して。
君はきっと、大丈夫。
それが今一番の、僕の願いだからーー。




✳︎✳︎


自分に自信が持てなくて、うまく話すことができない少女
辛島佳純(カラシマカスミ) 16歳

×

生まれつき声が出ないが、スマホの音声読み上げアプリで「話す」少年
沢見亮雅(サワミリョウガ) 16歳
あらすじ
辛島佳純が所属する仲良しグループでは、毎日スマホで誰かの悪口を言い合っていた。
言いたいことが言えない性格で、悪口を言う彼女たちが「悪」で自分は「善」と思ってしまう自分にも嫌気がさしていた。
ーースマホが壊れたらいいのに。
そう思ったある日、クラスメイトである沢見亮雅のスマホを壊してしまう。
沢見は生まれつきしゃべることができなくて、スマホの音声読み上げアプリを使って「しゃべる」ひとだった。

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