「ちょっと、亮ちゃ~ん‼」
母親の声が聞こえる。この人は俺がいくつになったら「亮ちゃん呼び」をやめるのだろうか。
「何?母ちゃん。」
「亮ちゃん。そういえば、あなた、イケメンでしょ~?」
「え?そうかな?」
「イケメンだよ~‼私にとって亮ちゃんは国宝よりすごい奴なんだから~。」
国宝よりすごい奴ってなんだよ。いちいちツッコむと面倒なので、適当に返事をする。
「言いすぎだよ。」
「あらぁ~?そう?それにしては亮ちゃん、顔が真っ赤じゃない。可愛いわねぇ~」
バレた。やばい。恥ずかしすぎる。
「突然だけど亮ちゃん。あなた、結婚してしてくれる?」
「…え。はぁ~~~~~⁉」
いや、何が何でも突然すぎるだろ。子供に突然「結婚してくれ」だとぉ~?「水とってきて」みたいに言うなよ!!
「ちょっ。急すぎるだろっ。ーそれで、相手は誰なんだよ。」
「元アイドルの南川さんよ。」
「嫌だ。」
秒で答えた。元アイドルと結婚だって?絶対に嫌だ。そうだよな?み~んな嫌だよな?
「でも、あの子、結構可愛いのよ。ぱっちり二重で、涙袋が可愛くて…」
「嫌だよ。元アイドルと結婚なんてしたら、絶対死ぬって。」
「もう…。亮ちゃんったら。―あの子、結構お金持ちなのにね~。ああ~もったいない。もったいない。」
お・か・ね・も・ち。お金持ち。俺は、お金持ちと結婚するのか?
「その子に、会ってみたい。」
「(´∀`*)ウフフ。良いわよ~。いくらでも会ってちょうだい。」
母ちゃんは「作戦成功」と言いたげに笑みを浮かべる。全く。分かりやすいんだよ。俺が呆れていると、突然電話が鳴った。
「あら。まぁ南川さん?ええ。うちの子、婚約OKしてくれたのよ~。そうよ。うちの子、結構イケメンだからお楽しみに~」
うるせぇよ。俺はいつ婚約OKをしたのだ。確かに、会ってみたいとは言った。でも、俺はいつ婚約OKをしたのだろう。
それに、最後の「お楽しみに~」は何なのか⁉この人、俺を殺す気なのか。
3月23日。俺は、「あの子」に会った。うん。めっちゃ可愛かった。めっちゃ可愛かったけど―。
あの子、馬鹿すぎじゃないかぁぁぁ~~~っ!!!!!
俺はあんな馬鹿な子と一緒に居なきゃいけないのかぁぁぁ~~~っ!!!!! 夢か。今、俺は夢を見ているのだろうか。
夢だったらいいです。神様。夢だったら俺は永遠にあんたを大切にするでしょう。今から、自分の手をつねってみます。
「痛い(>_<)」
痛い。と、いうことは…これは、夢じゃない????何だと?神様。あんた、馬鹿ですか。私はあんたを信じてたんですよ!
母親の声が聞こえる。この人は俺がいくつになったら「亮ちゃん呼び」をやめるのだろうか。
「何?母ちゃん。」
「亮ちゃん。そういえば、あなた、イケメンでしょ~?」
「え?そうかな?」
「イケメンだよ~‼私にとって亮ちゃんは国宝よりすごい奴なんだから~。」
国宝よりすごい奴ってなんだよ。いちいちツッコむと面倒なので、適当に返事をする。
「言いすぎだよ。」
「あらぁ~?そう?それにしては亮ちゃん、顔が真っ赤じゃない。可愛いわねぇ~」
バレた。やばい。恥ずかしすぎる。
「突然だけど亮ちゃん。あなた、結婚してしてくれる?」
「…え。はぁ~~~~~⁉」
いや、何が何でも突然すぎるだろ。子供に突然「結婚してくれ」だとぉ~?「水とってきて」みたいに言うなよ!!
「ちょっ。急すぎるだろっ。ーそれで、相手は誰なんだよ。」
「元アイドルの南川さんよ。」
「嫌だ。」
秒で答えた。元アイドルと結婚だって?絶対に嫌だ。そうだよな?み~んな嫌だよな?
「でも、あの子、結構可愛いのよ。ぱっちり二重で、涙袋が可愛くて…」
「嫌だよ。元アイドルと結婚なんてしたら、絶対死ぬって。」
「もう…。亮ちゃんったら。―あの子、結構お金持ちなのにね~。ああ~もったいない。もったいない。」
お・か・ね・も・ち。お金持ち。俺は、お金持ちと結婚するのか?
「その子に、会ってみたい。」
「(´∀`*)ウフフ。良いわよ~。いくらでも会ってちょうだい。」
母ちゃんは「作戦成功」と言いたげに笑みを浮かべる。全く。分かりやすいんだよ。俺が呆れていると、突然電話が鳴った。
「あら。まぁ南川さん?ええ。うちの子、婚約OKしてくれたのよ~。そうよ。うちの子、結構イケメンだからお楽しみに~」
うるせぇよ。俺はいつ婚約OKをしたのだ。確かに、会ってみたいとは言った。でも、俺はいつ婚約OKをしたのだろう。
それに、最後の「お楽しみに~」は何なのか⁉この人、俺を殺す気なのか。
3月23日。俺は、「あの子」に会った。うん。めっちゃ可愛かった。めっちゃ可愛かったけど―。
あの子、馬鹿すぎじゃないかぁぁぁ~~~っ!!!!!
俺はあんな馬鹿な子と一緒に居なきゃいけないのかぁぁぁ~~~っ!!!!! 夢か。今、俺は夢を見ているのだろうか。
夢だったらいいです。神様。夢だったら俺は永遠にあんたを大切にするでしょう。今から、自分の手をつねってみます。
「痛い(>_<)」
痛い。と、いうことは…これは、夢じゃない????何だと?神様。あんた、馬鹿ですか。私はあんたを信じてたんですよ!



