高校三年生にもなって、無謀な夢を持っているなんて恥ずかしくない?
現実的に行こうよ。
「宮地さん、もう少し上の大学を目指しませんか? 宮地さんの学力なら……」
「私、凄く緊張しやすくて、きっと試験当日も実力の7割しか出せないので、これで良いんです」
適当な嘘で、適当にかわす。
「しかし……!」
「私が決めたことなんで」
進路相談っている?
自分のことくらい自分が一番分かっているし。
進路相談を終えて教室に戻れば、6月でも受験勉強で教室に残っているクラスメイトは数人いる。
「月菜、進路相談終わったのー?」
「うん。結構早めに終われてラッキー」
「どうだった?」
「んー、そのまま頑張りましょう的な?」
「ウケる。担任、適当すぎない?」
私は友達の隣の席に座って、勉強道具を取り出す。それで、下校時間になったら適当にお洒落な飲み物でも買って、SNSに挙げて、帰ったら動画サイトで好きなコンテンツを見る。
まさに普通の高校生。ちなみに省エネ型。
出来る範囲のことを出来る範囲で頑張れば、そこそこ良い人生は歩めるし。私にはそれで充分すぎるくらい。
勉強を進めるうちに、チャイムは勝手に鳴り響く。
「月菜、帰ろー」
帰り道はいつも通りコンビニかちょっとしたカフェでお茶。お金はかかるけど、まぁ別に他に使い所もないし。あ、待って。新作のアイシャドウは欲しいかも。友達と話していたばっかりだし、買ったら話題も広がる。
「月菜? ぼーっとしてどうした?」
「んーん、何でも。勉強から早く解放されたいなーって思ってただけ」
「わかる。私も絶対に大学受かった後勉強しないもん」
「私も即高校の参考書捨てるわ」
暗くなって街頭で照らされた歩道を、友達が先に歩いていく。
「月菜ー! 遅いってー!」
「ごめん、今行くー!」
「街頭に照らされた街は所詮、人工的なライトで日中の明るさには勝てないよな」とかくだらないことを考えていた。
家の近くで友達と別れて、あと数分で家に着く。帰ったら夕ご飯を食べて、ちょっと休んで、もう少しだけ勉強しよう。それで……
「……た」
その時、そばの公園から声が聞こえて、私は反射的に視線を向けてしまう。公園の中には、犬の散歩をしている人がいて、犬に話しかけている。
えぇ……いやまぁ、誰もいないと思ったら犬に話しかけるくらいするよね。そう思って、その場を離れようとすると、聞き馴染みのある声が耳に入った。
「なぁ、ポポ。今日も友達と話すの失敗したんだ。笑って気軽に『お前、何やってんだよ』ってツッコむつもりが、緊張で噛んで『おんまっ! いや、ごめん噛んだ』ってなったんだよね。周りが『お前の方が噛んでんじゃん!』って茶化してくれて笑いに変えられたけど、俺なんか死んだ方が良いよね? こんなネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズ」
突然の「こんなネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズ」という根暗すぎる発言に驚いて……いや、語呂の良さも感じてしまって私は吹き出した。
「ぷっ」
そして、振り返った聞き馴染みのある声の主は、クラスで一番イケメンで女子人気の高い川辺くんだった。
「宮地さん……」
あ、一方的に名前を知っていると思ったのに、覚えてくれている。じゃなくて! 川辺くんの顔が蒼白すぎた。
表情の絶望感と先ほどの会話が合わさって、勝手に「ポポ、俺もう死ぬわ」みたいな声が聞こえてくる気さえする。
「いや、えっと……」
私だって、こんな状況でかける言葉なんて知らない。だって、出会ったことのない場面だし。
「宮地さん……いや、もういっか」
突然、川辺くんが力無く笑った。
「高校のみんなには黙ってて、て言おうと思ったけれど、もう良いや。どうせ限界だったし。こんなネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズがクラスの人気者を装うなんて」
まだバラすなんて言っていないので、勝手に絶望しないで欲しい。
「あの、別に言わないけど」
「え、嘘でしょ!?」
「いや、言わないって」
「宮地さん、女神なの!?」
その川辺くんの顔は本当に信じられないという顔をしていて、何故か心がギュッと締め付けられる感じがした。
「真剣に頑張っている人、馬鹿にするほど腐ってないから」
「え?」
「周りに好かれようと頑張っているのだって、別に悪いことじゃないでしょ。嘘一つ無く人と関わるなんて無理だし」
私はポポと呼ばれた犬に合わせて屈んで、そっと手の匂いを嗅がせて嫌がれないか確認した後にポポの頭を撫でる。ポポは私の手に擦り寄るように頭を撫でさせてくれた。
「良い子だね、ポポ」
私がポポを撫でている光景を川辺くんがじーっと見ていた。
「宮地さんってクラスとちょっと雰囲気違うね」
「んー、川辺くんの素を見ちゃったのもあるかも。私、熱心に頑張っている人好きなんだよね。応援したくなる」
何故か川辺くんが何かを言おうとして、やっぱりやめるべきかを堪えるように言葉を止めた。言いたいことを言おうとしない川辺くんを見て、先ほどの川辺くんのネガティブな言葉を思い出す。
思い出して、何故か私は納得した。
「別に緊張しなくて良いけど。私、そんなことで引いたりしないし」
私のその言葉自体が響いた……と、いうわけではなさそうなのに、川辺くんは何故か言う勇気がついたらしい。
「宮地さんも何か熱心に頑張っているの?」
「え?」
「真剣に頑張っている人しか言えない言葉だったから」
「あー、そういうこと。まさか。私は熱血タイプが嫌いじゃないだけで、自分はそこそこ頑張れば良いタイプ」
自分の言葉が胸にギュッと刺さり込んだようで、息が苦しくなる。そこそこ頑張れば良いよ。一般的な頑張りで、一般的な道が良い。一般的が人それぞれでも、私にとっての一般的はやっぱりあるの。
「嘘つき。だって、宮地さん。どう考えても、クラスでいる時より息しやすようだよ?」
「あはは、そりゃあここの方が空気良いもん。風通しが違うし」
「そう言うことじゃなくて」
「じゃあ、どういうこと?」
その「どういうこと?」の語気にわざと力を込めた。そのあとは聞けないように。
なのに、川辺くんは引かなかった。
「どう考えても、今が素だよね? というか、絶対に何か目指しているでしょ。じゃないと、言えないから」
「そんなことないけどなぁ」
「そうやって、誤魔化すのに慣れてる感じが余計怪しい」
きっと川辺くんは私が川辺くんの素を言わないと言ったから、代わりに私の力になろうとしてくれている。私があげた気遣いの代わりに、相談に乗ろうとしてくれている。
「良いよ、本当に無理しなくて。別に川辺くんの素は言わないから」
私のこれ以上の踏み込みは許さないという態度を見て、川辺くんは今度こそ引くと思ったのに。思いもよらない行動に出た。
川辺くんが突然ポポを抱き上げた。
「言わないなら……! 言わないなら、これ以上ポポを触らせないから!!!」
「え、別に良いけど」
「え……」
川辺くんの「え……」があまりにアホっぽくて、逆に本当に良い人だと伝わってくる。
「あはははは!」
もう笑いが堪えきれない。
「いいね、川辺くん。最高」
ああ、もう言ってもいいや。
「……あのね、私、フルートが好きなの。大好きでね。でも、始めるのが遅かった。どれだけ頑張ってもプロになれない人がいるのに、私が始めたのは中学に入ってからだった。それで、才能もなかったの。中学の時はずーっとフルートしかしなくて、高校二年生になっても諦められなくて頑張っていたけど、三年に上がった瞬間に目が覚めたの」
私は立ち上がって、川辺くんに抱き抱えられているポポの頭をもう一度撫で始める。
「始業式で校長先生が言ったの。『三年生は今までより頑張りましょう』って。そういう意味じゃないって分かっている。でも、もう私はそれ以上頑張れないほど頑張っていた。その時に、『ここが限界だな』って思った」
「そんなこと……!!」
「じゃあ、川辺くんは私がプロのフルート演奏者になれなかった時に責任取れる? 私が生活していけるようにしてくれる?」
「っ……!」
「ごめんね。意地悪言って。でもね、限界ってあるんだよ。諦めなきゃいけない時って絶対にある。なら、私は省エネで良い。フルート以外に使う全力なんてない」
川辺くんは、しばらく黙っていた。それで、納得すると思った。でも、どうやら川辺くんが「ただの」ネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズではなかったらしい。
「宮地さん、結婚しよう」
「は?」
「俺さ、勉強の成績そこそこ良くて、これからしたい職業で絶対にしっかり稼ぐから。まだ方向性しか決まってないけど、就職したい分野も決まっている。それで二人分稼ぐ。だから、宮地さんは失敗しても良いよ」
きっとこれが私の人生を変える言葉だった。
「失敗したら、働かずに趣味でずっとフルート続ければ良い。だから、絶対に本当にダメな時まで諦めないで」
「えっと……え?」
心からの「え?」だった。
「これで良いでしょ。俺が宮地さんの人生の責任を取るよ」
「いや、そんな無理でしょ」
「無理じゃないから。二人分稼ぐから。宮地さんが言ったんでしょ? 諦めない人が好きだって。俺も諦めない人が好き。それと優しく受け止めてくれる人。だから、宮地さんに一目惚れした」
「宮地さん、夢を諦めないで。省エネの宮地さんは嫌い」
さぁ、世界を……未来を回し始めようか。
現実的に行こうよ。
「宮地さん、もう少し上の大学を目指しませんか? 宮地さんの学力なら……」
「私、凄く緊張しやすくて、きっと試験当日も実力の7割しか出せないので、これで良いんです」
適当な嘘で、適当にかわす。
「しかし……!」
「私が決めたことなんで」
進路相談っている?
自分のことくらい自分が一番分かっているし。
進路相談を終えて教室に戻れば、6月でも受験勉強で教室に残っているクラスメイトは数人いる。
「月菜、進路相談終わったのー?」
「うん。結構早めに終われてラッキー」
「どうだった?」
「んー、そのまま頑張りましょう的な?」
「ウケる。担任、適当すぎない?」
私は友達の隣の席に座って、勉強道具を取り出す。それで、下校時間になったら適当にお洒落な飲み物でも買って、SNSに挙げて、帰ったら動画サイトで好きなコンテンツを見る。
まさに普通の高校生。ちなみに省エネ型。
出来る範囲のことを出来る範囲で頑張れば、そこそこ良い人生は歩めるし。私にはそれで充分すぎるくらい。
勉強を進めるうちに、チャイムは勝手に鳴り響く。
「月菜、帰ろー」
帰り道はいつも通りコンビニかちょっとしたカフェでお茶。お金はかかるけど、まぁ別に他に使い所もないし。あ、待って。新作のアイシャドウは欲しいかも。友達と話していたばっかりだし、買ったら話題も広がる。
「月菜? ぼーっとしてどうした?」
「んーん、何でも。勉強から早く解放されたいなーって思ってただけ」
「わかる。私も絶対に大学受かった後勉強しないもん」
「私も即高校の参考書捨てるわ」
暗くなって街頭で照らされた歩道を、友達が先に歩いていく。
「月菜ー! 遅いってー!」
「ごめん、今行くー!」
「街頭に照らされた街は所詮、人工的なライトで日中の明るさには勝てないよな」とかくだらないことを考えていた。
家の近くで友達と別れて、あと数分で家に着く。帰ったら夕ご飯を食べて、ちょっと休んで、もう少しだけ勉強しよう。それで……
「……た」
その時、そばの公園から声が聞こえて、私は反射的に視線を向けてしまう。公園の中には、犬の散歩をしている人がいて、犬に話しかけている。
えぇ……いやまぁ、誰もいないと思ったら犬に話しかけるくらいするよね。そう思って、その場を離れようとすると、聞き馴染みのある声が耳に入った。
「なぁ、ポポ。今日も友達と話すの失敗したんだ。笑って気軽に『お前、何やってんだよ』ってツッコむつもりが、緊張で噛んで『おんまっ! いや、ごめん噛んだ』ってなったんだよね。周りが『お前の方が噛んでんじゃん!』って茶化してくれて笑いに変えられたけど、俺なんか死んだ方が良いよね? こんなネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズ」
突然の「こんなネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズ」という根暗すぎる発言に驚いて……いや、語呂の良さも感じてしまって私は吹き出した。
「ぷっ」
そして、振り返った聞き馴染みのある声の主は、クラスで一番イケメンで女子人気の高い川辺くんだった。
「宮地さん……」
あ、一方的に名前を知っていると思ったのに、覚えてくれている。じゃなくて! 川辺くんの顔が蒼白すぎた。
表情の絶望感と先ほどの会話が合わさって、勝手に「ポポ、俺もう死ぬわ」みたいな声が聞こえてくる気さえする。
「いや、えっと……」
私だって、こんな状況でかける言葉なんて知らない。だって、出会ったことのない場面だし。
「宮地さん……いや、もういっか」
突然、川辺くんが力無く笑った。
「高校のみんなには黙ってて、て言おうと思ったけれど、もう良いや。どうせ限界だったし。こんなネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズがクラスの人気者を装うなんて」
まだバラすなんて言っていないので、勝手に絶望しないで欲しい。
「あの、別に言わないけど」
「え、嘘でしょ!?」
「いや、言わないって」
「宮地さん、女神なの!?」
その川辺くんの顔は本当に信じられないという顔をしていて、何故か心がギュッと締め付けられる感じがした。
「真剣に頑張っている人、馬鹿にするほど腐ってないから」
「え?」
「周りに好かれようと頑張っているのだって、別に悪いことじゃないでしょ。嘘一つ無く人と関わるなんて無理だし」
私はポポと呼ばれた犬に合わせて屈んで、そっと手の匂いを嗅がせて嫌がれないか確認した後にポポの頭を撫でる。ポポは私の手に擦り寄るように頭を撫でさせてくれた。
「良い子だね、ポポ」
私がポポを撫でている光景を川辺くんがじーっと見ていた。
「宮地さんってクラスとちょっと雰囲気違うね」
「んー、川辺くんの素を見ちゃったのもあるかも。私、熱心に頑張っている人好きなんだよね。応援したくなる」
何故か川辺くんが何かを言おうとして、やっぱりやめるべきかを堪えるように言葉を止めた。言いたいことを言おうとしない川辺くんを見て、先ほどの川辺くんのネガティブな言葉を思い出す。
思い出して、何故か私は納得した。
「別に緊張しなくて良いけど。私、そんなことで引いたりしないし」
私のその言葉自体が響いた……と、いうわけではなさそうなのに、川辺くんは何故か言う勇気がついたらしい。
「宮地さんも何か熱心に頑張っているの?」
「え?」
「真剣に頑張っている人しか言えない言葉だったから」
「あー、そういうこと。まさか。私は熱血タイプが嫌いじゃないだけで、自分はそこそこ頑張れば良いタイプ」
自分の言葉が胸にギュッと刺さり込んだようで、息が苦しくなる。そこそこ頑張れば良いよ。一般的な頑張りで、一般的な道が良い。一般的が人それぞれでも、私にとっての一般的はやっぱりあるの。
「嘘つき。だって、宮地さん。どう考えても、クラスでいる時より息しやすようだよ?」
「あはは、そりゃあここの方が空気良いもん。風通しが違うし」
「そう言うことじゃなくて」
「じゃあ、どういうこと?」
その「どういうこと?」の語気にわざと力を込めた。そのあとは聞けないように。
なのに、川辺くんは引かなかった。
「どう考えても、今が素だよね? というか、絶対に何か目指しているでしょ。じゃないと、言えないから」
「そんなことないけどなぁ」
「そうやって、誤魔化すのに慣れてる感じが余計怪しい」
きっと川辺くんは私が川辺くんの素を言わないと言ったから、代わりに私の力になろうとしてくれている。私があげた気遣いの代わりに、相談に乗ろうとしてくれている。
「良いよ、本当に無理しなくて。別に川辺くんの素は言わないから」
私のこれ以上の踏み込みは許さないという態度を見て、川辺くんは今度こそ引くと思ったのに。思いもよらない行動に出た。
川辺くんが突然ポポを抱き上げた。
「言わないなら……! 言わないなら、これ以上ポポを触らせないから!!!」
「え、別に良いけど」
「え……」
川辺くんの「え……」があまりにアホっぽくて、逆に本当に良い人だと伝わってくる。
「あはははは!」
もう笑いが堪えきれない。
「いいね、川辺くん。最高」
ああ、もう言ってもいいや。
「……あのね、私、フルートが好きなの。大好きでね。でも、始めるのが遅かった。どれだけ頑張ってもプロになれない人がいるのに、私が始めたのは中学に入ってからだった。それで、才能もなかったの。中学の時はずーっとフルートしかしなくて、高校二年生になっても諦められなくて頑張っていたけど、三年に上がった瞬間に目が覚めたの」
私は立ち上がって、川辺くんに抱き抱えられているポポの頭をもう一度撫で始める。
「始業式で校長先生が言ったの。『三年生は今までより頑張りましょう』って。そういう意味じゃないって分かっている。でも、もう私はそれ以上頑張れないほど頑張っていた。その時に、『ここが限界だな』って思った」
「そんなこと……!!」
「じゃあ、川辺くんは私がプロのフルート演奏者になれなかった時に責任取れる? 私が生活していけるようにしてくれる?」
「っ……!」
「ごめんね。意地悪言って。でもね、限界ってあるんだよ。諦めなきゃいけない時って絶対にある。なら、私は省エネで良い。フルート以外に使う全力なんてない」
川辺くんは、しばらく黙っていた。それで、納得すると思った。でも、どうやら川辺くんが「ただの」ネガティブ陽キャもどきの陰キャどクズではなかったらしい。
「宮地さん、結婚しよう」
「は?」
「俺さ、勉強の成績そこそこ良くて、これからしたい職業で絶対にしっかり稼ぐから。まだ方向性しか決まってないけど、就職したい分野も決まっている。それで二人分稼ぐ。だから、宮地さんは失敗しても良いよ」
きっとこれが私の人生を変える言葉だった。
「失敗したら、働かずに趣味でずっとフルート続ければ良い。だから、絶対に本当にダメな時まで諦めないで」
「えっと……え?」
心からの「え?」だった。
「これで良いでしょ。俺が宮地さんの人生の責任を取るよ」
「いや、そんな無理でしょ」
「無理じゃないから。二人分稼ぐから。宮地さんが言ったんでしょ? 諦めない人が好きだって。俺も諦めない人が好き。それと優しく受け止めてくれる人。だから、宮地さんに一目惚れした」
「宮地さん、夢を諦めないで。省エネの宮地さんは嫌い」
さぁ、世界を……未来を回し始めようか。



