6月25日、彼は。

ランクイン履歴

総合7位(2025/03/16)

青春・恋愛3位(2025/03/16)

青春・恋愛

海咲雪/著
6月25日、彼は。
作品番号
1746639
最終更新
2025/03/22
総文字数
27,584
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
17
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総合7位(2025/03/16)

青春・恋愛3位(2025/03/16)

高校二年生の6月25日。

私の目の前にクラスメイトの丹野 珀人(たんの はくと)が立っていた。その衝撃は声も出ないほどだった。

教室でクラスメイトが自分の前に立っているだけで、何故ここまで驚くのか。

それは丹野 珀人は教室の一番左側、後ろから二番目の席で今も普通に授業を受けているから。

にもかかわらず、一番前の席に座っている私の前にいるのだ。きっと意味が分からないと思う。私だって意味が分からない。



今、この教室に丹野 珀人が二人いる。



「あー! 伶菜は俺のことが見える感じ!?」



声も出ない私を見ても、目の前の丹野 珀人は気にせず続ける。


「伶菜は今から半年後の12月25日に俺と付き合います! そして、今から1年後の6月25日に自殺する。そして、それを止めようとした俺も巻き込まれて死にます!」


「だからさ、お互いのためにも付き合わない方が良いと思うんだよね。なので、俺は今から伶菜の彼氏作りを手伝います! 勿論、俺以外で!」


目の前の丹野 珀人は元気よくそう言い放った。
あらすじ
ある日、伶菜の前に現れたのはクラスメイトの丹野 珀人だった。
「伶菜は今から半年後の12月25日に俺と付き合います!そして、今から1年後の6月25日に自殺する。そして、それを止めようとした俺も巻き込まれて死にます!」
お互いのために付き合わない方が良いと話す珀人はある提案を伶菜に持ちかける。
「俺と付き合わない?」
丹野 珀人(幽霊?)は私が丹野 珀人(実在)と付き合わないために彼氏を名乗り出た。

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

感想ノート、失礼します。

未来から来た……幽霊。なるほど……なるほど??
と、若干の混乱から始まったのは、青春物語で。
6月25日というタイムリミットが明確だからこそ、楽しい時間は楽しいままでは終わらない。
これが本当に切なかったです。
珀人の目的もまた愛が詰まっていて、純愛だなと思いながら読んでいました。
ラストの伶菜が思いを叫ぶシーンは、胸がぎゅってなりました……
この瞬間に、“丹野珀人”は救われた。
そう感じられるシーンでした。
彼らがこれからも、誰に邪魔をされることなく、幸せな道を歩み進められますように。

素敵な物語を、ありがとうございました!

2025/04/30 12:31

作品拝読させていただきました!タイトルが気になって読み進めましたが、最後まで一気に読んじゃいました!6月25日の運命を変えようと奔走するヒロインとヒーローにドキドキとしながら読み進め、隠された真実を知って、胸が熱くなりました。ネタバレになるので、多くは語りませんが、たくさんの方に読んで欲しい!そんな物語でした😊素敵な作品をありがとうございます🎀

りた。さん
2025/03/22 14:15

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