
- 作品番号
- 1744373
- 最終更新
- 2025/01/31
- 総文字数
- 31,034
- ページ数
- 9ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 7
- ランクイン履歴
ヒューマンドラマ12位(2025/02/13)
- あらすじ
- 十年前に引退したタカラジェンヌ・夢野杏樹に憧れて、宝塚歌劇団を目指す高校三年生・渡会遥の担任・橘優子は”夢”に対して辛辣だった。
「夢はいつか必ず終わる」
うるさい、私は絶対に夢を叶えてやる。
でも、気づいてしまった。
「夢野杏樹様……?」
私に夢をくれた人が、私の夢を否定した。
本当に人と違う道を生きていく覚悟はありますか? 綺麗事だけじゃ生きていけない。
この作品の感想ノート
感想ノート、失礼します。
『夢を持ちなさい』と大人は言うけれど、叶え方や叶えた後は教えてくれない。
だからこそ、その言葉は綺麗事に感じてしまう。
その部分に焦点が置かれるこの物語は、とても面白かったです。
橘先生は厳しい言葉をたくさん言っていくけれど、そのどれも間違っていなくて。
ある程度大人になった人が読めば、そうだよなあ…と思い、対して中高校生が読めば、夢を語るだけではいけないんだと現実が見えてくる。
読者によってメッセージの受け取り方が変わるというのは、本当にすごいと思いました。
最後まで読むと、私も橘先生の生徒になりたかったなと思いました。
素敵な物語を、ありがとうございました!
碓氷澪夜さん
2025/02/17 22:59