星屑の門 ~時間を越えるプレゼント~

突然、周囲の霧が渦巻き、地面が揺れ始めた。霧が晴れると、目の前には無数の道が絡み合った迷宮が現れた。壁は岩でできており、所々に蔦が絡まっている。迷宮の上には明るい星が浮かび、薄い光が迷路の一部を照らしていた。
「これが最初の試練か……。」
幹太は迷宮の入り口を見つめ、額に汗を滲ませた。
「でも、どうやって抜け出せばいいの?」
琴乃が迷路の中を覗き込みながら聞く。
「多分、あの光を追えばいいんだ。」
幹太が空を指差した。迷宮の上を動く星の光が、進むべき道を示しているように見えた。
「じゃあ行こう!」
琴乃が勢いよく歩き出すと、幹太も後に続いた。