星屑の門 ~時間を越えるプレゼント~

光の中、二人はそれぞれ別の空間に立っていた。幹太の目の前には、幼い頃の自分と家族の姿が浮かび上がっていた。父親に叱られ、必死に涙を堪えている少年時代の自分。背負ってきた劣等感と、その中で何とか自分を保とうとしてきた過去が映し出されている。
「俺が……こんな風に思ってたなんて……。」
幹太は立ち尽くし、目の前の映像を見つめていた。
一方、琴乃の前には彼女が今まで目指してきたものが次々と現れた。努力を重ね、周囲からの評価を得るために走り続けた過去。だが、その裏で本当は「孤独」を抱えていた自分の姿が映し出されていた。
「私……ただ、誰かに認めてほしかっただけ……。」
琴乃はその事実に打ちのめされるように膝をついた。