しばらく歩き続けると、濃い霧が一層深くなった。足元がほとんど見えず、先ほどまで聞こえていた風の音さえも消えている。
「これ、進むべき方向が合ってるのかな?」
琴乃が不安そうに足を止める。
その時、霧の中から低い声が響いた。
「選ばれし者たちよ、再び問おう。」
二人の前に再び門神が現れた。全身を霧に包まれたその姿は、以前よりも巨大に見え、その赤い目が二人を鋭く見据えている。
「お前たちは秘宝を手にした。その鍵が次の扉を開く。しかし、その扉の先に待つのは、お前たちの選択次第だ。」
門神の声は冷たく、どこか試すような響きだった。
「選択って……どういう意味だ?」
幹太が一歩前に出て問いかけた。
「秘宝はその持つ者に力を与えるが、同時に代償を求める。この道を進む限り、暴力と平和の間で選択を迫られるだろう。」
琴乃が息を呑む。これまでの試練も、力だけで解決できたわけではなかった。だが、それでも「代償」という言葉には不安を覚えた。
「俺たちは選択しながら進むしかない。代償が何だろうと、ここで止まるわけにはいかない。」
幹太はきっぱりと答えた。その決意に、琴乃も頷く。
「よかろう。その覚悟がどこまで続くか、見届けよう。」
門神はそう言い残し、霧の中へと姿を消した。
「これ、進むべき方向が合ってるのかな?」
琴乃が不安そうに足を止める。
その時、霧の中から低い声が響いた。
「選ばれし者たちよ、再び問おう。」
二人の前に再び門神が現れた。全身を霧に包まれたその姿は、以前よりも巨大に見え、その赤い目が二人を鋭く見据えている。
「お前たちは秘宝を手にした。その鍵が次の扉を開く。しかし、その扉の先に待つのは、お前たちの選択次第だ。」
門神の声は冷たく、どこか試すような響きだった。
「選択って……どういう意味だ?」
幹太が一歩前に出て問いかけた。
「秘宝はその持つ者に力を与えるが、同時に代償を求める。この道を進む限り、暴力と平和の間で選択を迫られるだろう。」
琴乃が息を呑む。これまでの試練も、力だけで解決できたわけではなかった。だが、それでも「代償」という言葉には不安を覚えた。
「俺たちは選択しながら進むしかない。代償が何だろうと、ここで止まるわけにはいかない。」
幹太はきっぱりと答えた。その決意に、琴乃も頷く。
「よかろう。その覚悟がどこまで続くか、見届けよう。」
門神はそう言い残し、霧の中へと姿を消した。



