霧が晴れると、迷宮の出口が見えた。門神の声が再び響く。
「よくやった。暴力と平和、その両方を試みたお前たちに、次の試練への道を示そう。」
幹太と琴乃は出口へ向かいながら、お互いの顔を見合わせて笑みを浮かべた。だが、その瞳にはまだ不安が残っていた。
「次も、こんな感じでいけるかな……。」
幹太がぼそりと呟く。
「やるしかないでしょ。」
琴乃は力強く答えた。二人の冒険はまだ始まったばかりだった。