貴女はいつも肌身離さず、お気に入りのカッターを持ち歩いている。今日もまた、その細い腕に線状の傷が増えていくのが辛い。「ねえ、やめなよ」と私は怒る。けれど、貴女は絶対にやめてくれない。「どうせあたしの気持ちは分からないよ」と貴女が言うから、私は自分の腕にも同じ傷をつけてみる。痛い。