貴女はいつだって、誰をも傷つけない、世界でいちばん優しい言葉を探し求めている。けれど、そんなのどこにもありはしない。貴女だって、本当は分かっているはずだ。だから貴女は口を噤むことを選んだんでしょう? 喋らなくなった貴女から、周囲の人間は離れていった。私だけがずっと傍にいる。ずっと。