気がついた時、私は真っ暗なトンネルのなかに独りぽつんと立っていた。とりあえず早くこの不気味な場所から出たい。私は出口を求めてひたすらに前進する。あれ、おかしい。歩いても歩いても、終わりがない。歩き疲れた私が足を止めると、不意に、脳に貴女の声が響く。「ここはあたしの精神世界なのよ」