才色兼備で優等生な貴女は、学内で天使と呼ばれている。けれど、天使には裏の顔があるのだ。そのことを私だけが知っている。帰りに寄ったファミレスで、貴女は一日の愚痴を吐きだす。担任教師やクラスメイトを盛大に罵った後、弱々しい声音で「泣いてみてもいいかな」と言う。「いいよ、私の前だけね」