江川事件……空白の1日と呼ばれるこの事件は、グレゴリオ暦1978年のドラフト会議で当時の野球協約の抜け道を駆使して江川と巨人が契約。人気と立場を利用したと言える方法で、江川との入団交渉権を持った阪神に巨人が取引を強行。結果、江川は切望していた巨人入団を押し通した。
阪神はドラフト指名した江川獲得を、巨人からの小林投手とのトレードすることで諦めることとなった。
これが『江川事件 空白の1日』の概要である。
そしてミッションは『空白の1日を阻止せよ』である。期限は江川事件の発端となった1973年11月20日、江川高校卒業時の最初のドラフト会議の半年前から1979年1月31日の巨人と阪神が江川・小林トレードを発表するまでの最大5年と約8か月。
因みに『空白の1日』とは、1978年の11月22日にドラフト会議が行われた前日、『1978年11月21日』のことを言う。
・3名以上のパーティは不可
・同時期エントリー上限4組まで 現在 2組挑戦中
・ミッション報酬査定基準 規定通り ボーナス報酬設定 江川の阪神入団
◆◇◆◇
「ね、デンちゃん ミッション報酬の基本規定金額基準ってどーなってんの?」
「現実さんに聞いたら『初めてガイド』に書いてあるってから見たんだけど……
レベル1 250万/年 日当6850円
レベル2 300万/年 日当8220円
レベル3 400万/年 日当10960円
レベル4 600万/年 日当16440円
レベル5 800万/年 日当21920円
レベルMAX 1000万/年 日当27400円
だってさ」
その日の夜、ナミはデンちゃんに電話した。大きめのパジャマ姿でベッドに寄りかる体制で胡坐をかくと、濡れた髪をタオルで叩く。電話はスピーカーにしてベッドの上だ。
「どーしょっか……土日でクエスト完了できないかな?」
「うーん、レベル1だし、初めてだしそんなもんでいいんじゃないかな?」
「じゃ、決まりね次の土曜日。冬はシーズンオフで部活も大会もお休みが多いから少し体動かさないとレオタードキツくなってきちゃうし……」
「えっ? ナミちゃんどっか太ったの?」
「デンちゃんには教えませんー!」
ナミはそう言って電話を切った。切ってすぐに電話が鳴ったがナミはドライヤーのスイッチを入れたので気付かない。
デンちゃんは中々電話に出ないナミにやきもきする。バイブで震えた電話がベッドから落ちてきてデンちゃんの着信に気付く。
「ごめんねデンちゃん、鳴ってるの気付かなかった」
「良かった……嫌われちゃったかと思った……」
「あ、ごめんよく聞こえなかった」
「ナミちゃんドライヤー消して」
慌ててナミはドライヤーを止める。
「ごめん、デンちゃんなんて?」
「あ、いや、クエスト報酬で美味しいもの食べに行こうって」
「どーしましょ……また太っちゃうじゃない」
言葉と裏腹に、ナミの声質は明るい。
「また気象異常の予報も出るって話だし、美味しいものも食べられる今の内に、さ!」
(それにナミちゃん、またもう少ししたら新体操漬けの日々が始まるだろうし)
そんなデンちゃんの気持ちを知る由もないナミはお金の計算に入る。
「……2日で12700円……わたしと2人で25400円か……」
「ナミちゃん、登録してないパーティーメンバーは既定の60%だよ」
「え~?! じゃぁ、えっと……2日で7620円……2人で20320円」
ナミは少し考えたのなら、ドライヤーを髪に充てる。
「ま、いっかッ! デンちゃんと1日中一緒に居られるんだし、どーしよもこーしよもないわね!」
「え? ナミちゃんなんて言ったの? なんでまたドライヤーやってんの?」
阪神はドラフト指名した江川獲得を、巨人からの小林投手とのトレードすることで諦めることとなった。
これが『江川事件 空白の1日』の概要である。
そしてミッションは『空白の1日を阻止せよ』である。期限は江川事件の発端となった1973年11月20日、江川高校卒業時の最初のドラフト会議の半年前から1979年1月31日の巨人と阪神が江川・小林トレードを発表するまでの最大5年と約8か月。
因みに『空白の1日』とは、1978年の11月22日にドラフト会議が行われた前日、『1978年11月21日』のことを言う。
・3名以上のパーティは不可
・同時期エントリー上限4組まで 現在 2組挑戦中
・ミッション報酬査定基準 規定通り ボーナス報酬設定 江川の阪神入団
◆◇◆◇
「ね、デンちゃん ミッション報酬の基本規定金額基準ってどーなってんの?」
「現実さんに聞いたら『初めてガイド』に書いてあるってから見たんだけど……
レベル1 250万/年 日当6850円
レベル2 300万/年 日当8220円
レベル3 400万/年 日当10960円
レベル4 600万/年 日当16440円
レベル5 800万/年 日当21920円
レベルMAX 1000万/年 日当27400円
だってさ」
その日の夜、ナミはデンちゃんに電話した。大きめのパジャマ姿でベッドに寄りかる体制で胡坐をかくと、濡れた髪をタオルで叩く。電話はスピーカーにしてベッドの上だ。
「どーしょっか……土日でクエスト完了できないかな?」
「うーん、レベル1だし、初めてだしそんなもんでいいんじゃないかな?」
「じゃ、決まりね次の土曜日。冬はシーズンオフで部活も大会もお休みが多いから少し体動かさないとレオタードキツくなってきちゃうし……」
「えっ? ナミちゃんどっか太ったの?」
「デンちゃんには教えませんー!」
ナミはそう言って電話を切った。切ってすぐに電話が鳴ったがナミはドライヤーのスイッチを入れたので気付かない。
デンちゃんは中々電話に出ないナミにやきもきする。バイブで震えた電話がベッドから落ちてきてデンちゃんの着信に気付く。
「ごめんねデンちゃん、鳴ってるの気付かなかった」
「良かった……嫌われちゃったかと思った……」
「あ、ごめんよく聞こえなかった」
「ナミちゃんドライヤー消して」
慌ててナミはドライヤーを止める。
「ごめん、デンちゃんなんて?」
「あ、いや、クエスト報酬で美味しいもの食べに行こうって」
「どーしましょ……また太っちゃうじゃない」
言葉と裏腹に、ナミの声質は明るい。
「また気象異常の予報も出るって話だし、美味しいものも食べられる今の内に、さ!」
(それにナミちゃん、またもう少ししたら新体操漬けの日々が始まるだろうし)
そんなデンちゃんの気持ちを知る由もないナミはお金の計算に入る。
「……2日で12700円……わたしと2人で25400円か……」
「ナミちゃん、登録してないパーティーメンバーは既定の60%だよ」
「え~?! じゃぁ、えっと……2日で7620円……2人で20320円」
ナミは少し考えたのなら、ドライヤーを髪に充てる。
「ま、いっかッ! デンちゃんと1日中一緒に居られるんだし、どーしよもこーしよもないわね!」
「え? ナミちゃんなんて言ったの? なんでまたドライヤーやってんの?」