ガーナ・ヴァーケルは聖女になりたくない

異世界ファンタジー

佐倉海斗/著
ガーナ・ヴァーケルは聖女になりたくない
作品番号
1734451
最終更新
2024/09/18
総文字数
10,044
ページ数
4ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
 救国の英雄たちは革命を望む。
 それは帝国を愛しているからこその企みだった。
 ――革命を引き起こす為の切り札としてガーナ・ヴァーケルが選ばれた。十六歳の少女を聖女として仕立て上げ、革命の正当性を主張することで帝国を混乱に貶めることにしたのだろう。
「私はね、聖女になんかなりたくないの」
 ガーナ・ヴァーケルは笑った。
 絶望の淵に立たされていると知りながらも、怯える心を隠して笑ってみせた。
「帝国の為なんかに死にたくないもの! 私の大切な友人たちを傷つける帝国なんて大嫌い。運命? 宿命? そんなものなんかで私を縛り付けられると思うのが間違いよ!!」
 ガーナは逞しかった。
 自分自身の誇りを信じ、友人たちを愛し、なによりも帝国を愛していた。
「いいわ、かかってきなさい。死ななきゃいけないなんてバカみたいな話、絶対に許さないんだから!!」
 だからこそ、ガーナは「革命の旗印としての聖女」に相応しい。

 ――ガーナは帝国の運命に巻き込まれていく。
 それは友人を守る為には避けられないことだった。

※他サイトでも投稿をしています。
あらすじ
ガーナ・ヴァーケルは聖女の生まれ変わりらしい。それを知ったガーナは全力で抵抗をする。ガーナは聖女になりたくはなかった。帝国の為に生きるつもりも、犠牲になるつもりもない。しかし、友人想いのガーナは友人の為にならば立ち上がってしまう。その姿はまさに「革命の旗印としての聖女」だった。これはガーナ・ヴァーケルが革命に巻き込まれ、聖女になりたくないとあがきながら、自分の大切な人たちの為に必死に生きる物語。

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