それで今日は七海が報告する事があるという事で、いつもの通り彼氏の話から始まり、恋愛話で盛り上がっていた。
「柚乃の恋バナも聞きたいんだけどなー」
「無理無理。雑誌でイケメンばっかり見てるから、なかなかリアルに恋ができない」
「うわー、わかるかも!もう職業病だね」
「そう思う」
「労災下りて欲しいよね!」
「確かに」
七海が笑いながら冗談を言い、私も頷きながらグラスのカシスオレンジを飲み干す。
私がいる部署はファッション雑誌を担当しているところ。
女子力がかなり追求される部署なんじゃないかって、配属された時に不安しかなかった。
でも、同じ部署の人たちはみんな優しくて、特に私の教育係としてついてくれた先輩の綾音さんは一から私を育ててくれた。
優しさの中にも厳しさはあったけれど、それは理不尽なものでなく、しっかりと独り立ちできるような教え方で、不安しかなかった私にとって、弱音を一度も吐かずに乗り切れた一年目だった。
三年目となった今年からは、企画を少しずつ任されるようになって、毎日やりがいのある生活を送る事ができている。
ただ、さっきも言ったように、ファッション誌には旬の芸能人を載せる事もあり、何度か撮影にもお邪魔して、実際に芸能人を目の当たりにしているせいなのか、恋愛が後回しになっている状況でもある。
「柚乃の恋バナも聞きたいんだけどなー」
「無理無理。雑誌でイケメンばっかり見てるから、なかなかリアルに恋ができない」
「うわー、わかるかも!もう職業病だね」
「そう思う」
「労災下りて欲しいよね!」
「確かに」
七海が笑いながら冗談を言い、私も頷きながらグラスのカシスオレンジを飲み干す。
私がいる部署はファッション雑誌を担当しているところ。
女子力がかなり追求される部署なんじゃないかって、配属された時に不安しかなかった。
でも、同じ部署の人たちはみんな優しくて、特に私の教育係としてついてくれた先輩の綾音さんは一から私を育ててくれた。
優しさの中にも厳しさはあったけれど、それは理不尽なものでなく、しっかりと独り立ちできるような教え方で、不安しかなかった私にとって、弱音を一度も吐かずに乗り切れた一年目だった。
三年目となった今年からは、企画を少しずつ任されるようになって、毎日やりがいのある生活を送る事ができている。
ただ、さっきも言ったように、ファッション誌には旬の芸能人を載せる事もあり、何度か撮影にもお邪魔して、実際に芸能人を目の当たりにしているせいなのか、恋愛が後回しになっている状況でもある。