追えば追うほど、闇が深くなっていく。
必死になって走り続けても、光なんか見つからないんじゃないかっていうくらい。
だけど七海はずっとこの闇の中でもがき苦しみ、結局、闇に飲み込まれてしまった。
私が絶望している場合じゃない。
辛くても悲しくても、憎悪でいっぱいでも……今度こそ、七海を助け出さないと。
次の日、急ではあったが有給申請をして、七海の潔白を証明するために動く事にした。
最初に七海の家へ行き、会社から持ち帰った私物の中の七海の取材用ノートを貸してもらった。
平日の朝から私が訪問するとは思いもしなかったようで、おばさんはかなり驚いていたけれど、何も聞かずに七海の遺品を快く貸してくれた。
ノートを開いて内容を確認すると、スイーツだけでなくお店の詳細な情報まで書いてある。
スイーツもひとつだけでなく、数個ピックアップし、全てイラスト入りで、特徴とか印象、どんなところが推せるのかまで。
七海と一緒にスイーツ巡りをしたけれど、それだけじゃ証拠にはならない。
何か決定的な物を見つけ出すために、今度はひとりでスイーツ巡りをする事にした。
七海が残した足跡を辿るように。
一軒目は私がポエムを提供したビターなスイーツを選んだカフェ。
雑誌に掲載されたのは、ガトーショコラだった。
七海はSNSをやっていないけれど、記録用としてスマホで写真をよく撮っていた。
私も一緒にあの日は自己満足ではあるが記録用として写真を撮っている。
フォルダにまとめられた写真を見て、ため息をついた。
その時、新規メッセージのお知らせが表示される。
差出人は燈真君だった。
昨日、電話をくれた燈真君だったけれど、結局出る事ができなかった。
泣いていたからというのもあるけれど、声を聞いたら彼に何もかも打ち明けてしまいそうな気がした。
七海の無実を信じるのは私だけでなく、燈真君も同じ。
知ってしまったら、彼が自分の立場も考えずに七海のために動いてしまいそうな気がした。
だから、私が全て片付けないといけない。
スマホを手にして、燈真君からのメッセージを読んだ。
『昨日は電話してゴメン。忙しかった?体調に気を付けて、今日も頑張ろう』
メッセージを確認して私はスマホを置いた。
必死になって走り続けても、光なんか見つからないんじゃないかっていうくらい。
だけど七海はずっとこの闇の中でもがき苦しみ、結局、闇に飲み込まれてしまった。
私が絶望している場合じゃない。
辛くても悲しくても、憎悪でいっぱいでも……今度こそ、七海を助け出さないと。
次の日、急ではあったが有給申請をして、七海の潔白を証明するために動く事にした。
最初に七海の家へ行き、会社から持ち帰った私物の中の七海の取材用ノートを貸してもらった。
平日の朝から私が訪問するとは思いもしなかったようで、おばさんはかなり驚いていたけれど、何も聞かずに七海の遺品を快く貸してくれた。
ノートを開いて内容を確認すると、スイーツだけでなくお店の詳細な情報まで書いてある。
スイーツもひとつだけでなく、数個ピックアップし、全てイラスト入りで、特徴とか印象、どんなところが推せるのかまで。
七海と一緒にスイーツ巡りをしたけれど、それだけじゃ証拠にはならない。
何か決定的な物を見つけ出すために、今度はひとりでスイーツ巡りをする事にした。
七海が残した足跡を辿るように。
一軒目は私がポエムを提供したビターなスイーツを選んだカフェ。
雑誌に掲載されたのは、ガトーショコラだった。
七海はSNSをやっていないけれど、記録用としてスマホで写真をよく撮っていた。
私も一緒にあの日は自己満足ではあるが記録用として写真を撮っている。
フォルダにまとめられた写真を見て、ため息をついた。
その時、新規メッセージのお知らせが表示される。
差出人は燈真君だった。
昨日、電話をくれた燈真君だったけれど、結局出る事ができなかった。
泣いていたからというのもあるけれど、声を聞いたら彼に何もかも打ち明けてしまいそうな気がした。
七海の無実を信じるのは私だけでなく、燈真君も同じ。
知ってしまったら、彼が自分の立場も考えずに七海のために動いてしまいそうな気がした。
だから、私が全て片付けないといけない。
スマホを手にして、燈真君からのメッセージを読んだ。
『昨日は電話してゴメン。忙しかった?体調に気を付けて、今日も頑張ろう』
メッセージを確認して私はスマホを置いた。