でも、これには理由がある。
私は四人きょうだいの上から二番目。
二つ上のお兄ちゃんは地元の大学に進んだから、家から通ってる。
弟は高校一年生で、妹が中学二年生。
両親あわせて、六人家族でいつもにぎやかだった。
おじいちゃんとおばあちゃんも近くに住んでるから、頻繁に行き来していたし、近所の人とも仲良くて。
誰かしらに声をかけられたり、声をかけたり、常に会話が絶えなかった。
でも、今は私はひとりぼっち。
自分でこの大学に進みたいと決めたのだから、乗り越えなくちゃいけないんだけど……やっぱり寂しい。
それに、やっぱり環境が違う。
私が育ったところは、割とのんびりマイペースな人が多かった。
でも、東京はそうじゃなくて、どの人も忙しそうに動いていて、理由もないのにつられて私も急いでしまうというか。
早くも『東京マジック』に陥っているような気がする。
「じゃあ、私と一緒に大学生活楽しんでくれる?そうすればホームシックも忘れられるよ、きっと!」
七海の言葉に嬉しくなった私は、大きく頷いた。
私は四人きょうだいの上から二番目。
二つ上のお兄ちゃんは地元の大学に進んだから、家から通ってる。
弟は高校一年生で、妹が中学二年生。
両親あわせて、六人家族でいつもにぎやかだった。
おじいちゃんとおばあちゃんも近くに住んでるから、頻繁に行き来していたし、近所の人とも仲良くて。
誰かしらに声をかけられたり、声をかけたり、常に会話が絶えなかった。
でも、今は私はひとりぼっち。
自分でこの大学に進みたいと決めたのだから、乗り越えなくちゃいけないんだけど……やっぱり寂しい。
それに、やっぱり環境が違う。
私が育ったところは、割とのんびりマイペースな人が多かった。
でも、東京はそうじゃなくて、どの人も忙しそうに動いていて、理由もないのにつられて私も急いでしまうというか。
早くも『東京マジック』に陥っているような気がする。
「じゃあ、私と一緒に大学生活楽しんでくれる?そうすればホームシックも忘れられるよ、きっと!」
七海の言葉に嬉しくなった私は、大きく頷いた。