ドリプリは国民的アイドルで、メディアに出ない日がないほどの大人気グループ。
そのメンバーでもある青柳さんが何の関係もない私を車で送るなんて、週刊誌に撮られたらどうするんだろう?
私は出版社に勤めているし、うちの会社にも週刊誌が存在している。
独占取材とか大騒ぎになったらとんでもない事になるのに、それを理解して言っているのだろうか?
「青柳さん、あの……」
「俺の心配してるなら、大丈夫ですよ。後部座席で毛布に包まってくれていれば、週刊誌なんか怖くないんで」
「……はあ」
ああ、確かにそうですよね。
助手席に座る考えが、ハナから間違っていましたよね。
どうせ何の関係もないですし、荷物のようにひっそりと後部座席にいれば、週刊誌なんか怖くないですよね。
まさか、お付き合いしている女性相手にも同じような事はしていないですよね?
大きなお世話かと思いますが、女性をそのように扱わないでくださいね。
そんな事しなくてもいい、デートの仕方をしてください。
「燈真君、私が送るから……」
「大丈夫です。おじさんもおばさんも、しっかり体を休めてください。……柚乃ちゃん、家どこですか?」
「あ、えっと、通っていた大学の近くです……」
「それなら俺の家の方向だ。って事で、おじさん、おばさん、近いうちにまた来ますので」
青柳さんはこの家に来てから5分もたっていない。
ただ、いつもの事のようで、おじさんもおばさんも特に気にした様子はなかった。
「燈真君も体に気を付けて。柚乃ちゃんをよろしく頼むよ」
「任せてください。俺の運転はメンバーからも定評あるんで、大丈夫です」
「あの、バタバタして申し訳ありません。また来ます」
「こちらこそごめんなさいね。いつもいつもありがとう。柚乃ちゃんも体に気を付けてね」
玄関先で頭を下げる。
青柳さんは帽子を再びかぶり、眼鏡をかけて先に玄関を出て行った。
「おじさん、おばさん。七海の幼馴染が青柳さんだった事は口が裂けても言わないので、安心してくださいね」
私がそう言うと、二人は驚いた表情になる。
「……柚乃ちゃん。私たちは何も心配してないよ。君がそういう子だってわかってるから」
「七海が隠していた事は知らなかったけれど、ごめんなさいね」
そのメンバーでもある青柳さんが何の関係もない私を車で送るなんて、週刊誌に撮られたらどうするんだろう?
私は出版社に勤めているし、うちの会社にも週刊誌が存在している。
独占取材とか大騒ぎになったらとんでもない事になるのに、それを理解して言っているのだろうか?
「青柳さん、あの……」
「俺の心配してるなら、大丈夫ですよ。後部座席で毛布に包まってくれていれば、週刊誌なんか怖くないんで」
「……はあ」
ああ、確かにそうですよね。
助手席に座る考えが、ハナから間違っていましたよね。
どうせ何の関係もないですし、荷物のようにひっそりと後部座席にいれば、週刊誌なんか怖くないですよね。
まさか、お付き合いしている女性相手にも同じような事はしていないですよね?
大きなお世話かと思いますが、女性をそのように扱わないでくださいね。
そんな事しなくてもいい、デートの仕方をしてください。
「燈真君、私が送るから……」
「大丈夫です。おじさんもおばさんも、しっかり体を休めてください。……柚乃ちゃん、家どこですか?」
「あ、えっと、通っていた大学の近くです……」
「それなら俺の家の方向だ。って事で、おじさん、おばさん、近いうちにまた来ますので」
青柳さんはこの家に来てから5分もたっていない。
ただ、いつもの事のようで、おじさんもおばさんも特に気にした様子はなかった。
「燈真君も体に気を付けて。柚乃ちゃんをよろしく頼むよ」
「任せてください。俺の運転はメンバーからも定評あるんで、大丈夫です」
「あの、バタバタして申し訳ありません。また来ます」
「こちらこそごめんなさいね。いつもいつもありがとう。柚乃ちゃんも体に気を付けてね」
玄関先で頭を下げる。
青柳さんは帽子を再びかぶり、眼鏡をかけて先に玄関を出て行った。
「おじさん、おばさん。七海の幼馴染が青柳さんだった事は口が裂けても言わないので、安心してくださいね」
私がそう言うと、二人は驚いた表情になる。
「……柚乃ちゃん。私たちは何も心配してないよ。君がそういう子だってわかってるから」
「七海が隠していた事は知らなかったけれど、ごめんなさいね」